参照整合性を設定する

リレーションシップを作成する場合、参照整合性を設定することができます。ここでは Access でリレーションシップに参照整合性を設定する方法について解説します。

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参照整合性を設定する

リレーションシップで参照整合性を設定した場合、一側テーブルの該当フィールドに存在しないデータは多側テーブルの該当フィールドに入力が行えないようになります。

例えば「社員テーブル」の「社員ID」フィールドと「顧客情報テーブル」の「担当ID」フィールドにリレーションシップが設定されており参照整合性を設定されている場合を考えてみます。「社員テーブル」が一側テーブル、「顧客情報テーブル」が多側テーブルです。

一側テーブルはベースとなるテーブルですのでリレーションシップが設定されていても新しいレコードを追加することはできます。

参照性合成

参照性合成

これに対して多側テーブルである「顧客情報テーブル」の「担当ID」には、一側テーブルである「社員テーブル」に含まれる「社員ID」に存在しないデータは登録することが出来ません。

参照性合成

上記のように「社員ID」に存在しないデータを「担当ID」に登録しようとすると次のようなエラーが表示されます。

参照性合成

このように参照整合性が設定されている場合、一側テーブルに存在しないデータが多側テーブルに入力できないようになります。この設定によって多側テーブルの該当フィールドに間違ったデータが入力されるのを未然に防ぐ事ができます。

Nullの入力

参照整合性の例外として、多側テーブルのリレーションシップが設定されているフィールドに値を入力しないことは可能となっています。

参照性合成

参照性合成

ただし該当のフィールドの「値要求」フィールドプロパティが「いいえ」に設定されている場合です。(値要求フィールドプロパティについては「値要求と空文字の許可」を参照して下さい)。

( Written by Tatsuo Ikura )

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著者 / TATSUO IKURA

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