設定ファイルを指定してApacheを起動する(httpd -f)
Apache の設定ファイルは conf\httpd.conf ファイルをデフォルトで使用しますが、別の設定ファイルを用意して Apache を起動するときに使用する設定ファイルを指定することができます。ここでは使用する設定ファイルを指定して Apache を起動する方法について解説します。
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設定ファイルを指定してApacheを起動する
Apache を起動すると決められた場所にある設定ファイルを読み込みますが、別の場所にある設定ファイルを読み込むように指定して Apache を起動することもできます。設定ファイルを指定して Apache を起動するには次のように行います。
httpd -f 設定ファイル名
-f オプションのあとに使用する設定ファイル名をフルパスで指定します。
それでは実際に試してみます。新しい設定ファイルとして conf\httpd_test.conf ファイルを用意しました。
設定ファイルが変わっていることを確認するために httpd_test.conf ファイルではドキュメントルートの場所を ServerRoot の下の htdocs_test に設定しました。
DocumentRoot "${SRVROOT}/htdocs_test" <Directory "${SRVROOT}/htdocs_test"> Options Indexes FollowSymLinks AllowOverride None Require all granted </Directory>
htdocs_test ディレクトリを作成し、ディレクトリの中に index.html を作成し設置しました。
これで準備は完了です。それではコマンドプロンプトを起動し、次のように実行してください。( Apache が起動していたらあらかじめ停止しておいてください)。
httpd -f c:\pg\Apache24\conf\httpd_test.conf
Apache が指定した設定ファイルを使って起動しました。それではブラウザから http://localhost/ へアクセスしてください。
今回は指定した設定ファイルを読み込んでいるので、その設定ファイルに記述されているドキュメントルートが示すディレクトリに設置されている index.html ファイルの内容がブラウザに表示されました。
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使用する設定ファイルを指定して Apache を起動する方法について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )
著者 / TATSUO IKURA
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