代入演算子
変数に値を代入するときに使用する = などは代入演算子と呼ばれます。単に値を代入する以外に、算術演算子と組み合わせた代入演算子が利用できます。ここでは C 言語における代入演算子の使い方について解説します。
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代入演算子の使い方
代入演算子の代表的なものは今までも使ってきた =
演算子です。 =
演算子では右辺の値を左辺に代入します。例えば 10 と言う数値を変数 var に格納するには次のように記述します。
int var; var = 10;
また =
演算子は多重に記述することができます。例えば次のように記述です。
int var1, var2, var3; var1 = var2 = var3 = 10;
上記では変数 var1, var2, var3 にはすべて数値の 10 が格納されます。この場合は、右から順に代入が行われて行きます。
代入演算子と算術演算子の組み合わせ
代入演算子には =
以外に他の算術演算子と組み合わせた演算子が用意されています。まず演算子の種類を確認しておきます。
演算子 | 記述例 | 意味 |
---|---|---|
+= | a += b | a = a + b |
-= | a -= b | a = a - b |
*= | a *= b | a = a * b |
/= | a /= b | a = a / b |
%= | a %= b | a = a % b |
&= | a &= b | a = a & b |
^= | a ^= b | a = a ^ b |
|= | a |= b | a = a | b |
<<= | a <<= b | a = a << b |
>>= | a >>= b | a = a >> b |
ある変数に対する演算の結果を同じ変数にあらためて格納する場合に使用できます。例えば次のように使います。
int var = 8; var += 10;
上記は次のように記述した場合と同じです。
int var = 8; var = var + 10;
今回は +=
演算子を試してみましたが他の算術演算子+代入演算子の場合も同じです。なお &
, ^
, |
, <<
, >>
の演算子については別のページで確認します。
それでは簡単なサンプルを作成します。
#include <stdio.h> int main(void){ int num = 8; printf("num = %d\n", num); num += 10; printf("8 + 10 = %d\n", num); num /= 3; printf("18 / 3 = %d\n", num); return 0; }
テキストエディタでプログラムを記述したあと sample.c という名前で保存します。(文字コードは UTF-8(BOM付き) です)。コマンドプロンプトを起動し、プログラムを保存したディレクトリへ移動したあとで最初にコンパイルを行います。
cl sample.c
コンパイルが終わりましたら、次のように実行してください。
sample
代入演算子と算術演算子を組み合わせた演算を行った結果を画面に表示しました。
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C 言語における代入演算子の使い方について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )
著者 / TATSUO IKURA
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