QUARTILE.EXC関数:四分位数を取得する
QUARTILE.EXC 関数は Excel で用意されている関数の一つで、指定した率に対する四分位数を取得します。 QUARTILE.EXC 関数の場合、先頭のデータの率が 0(0%) より大きく、最後のデータの率が 1(100%) よりも小さくなります。ここでは Excel における QUARTILE.EXC 関数の使い方について解説します。
※ Excel の対応バージョン : 365 web 2021 2019 2016 2013 2010
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QUARTILE.EXC関数の使い方
QUARTILE.EXC
関数は指定したセルの範囲にあるデータを小さい順に並べ替えたときに、 25% 、 50% 、 75% の位置にある数値(四分位数)を取得します。
QUARTILE.EXC(配列,戻り値)
1 番目の引数に対象となるデータが含まれるセル範囲を指定します。 2 番目の引数に求める値の位置を表す数値として 1 から 3 の数値を指定します。それぞれの数値を指定した場合にどの位置の値を取得できるのかについては下記を参照してください。
戻り値 | 位置 |
---|---|
1 | 25%の位置 |
2 | 50%の位置 |
3 | 75%の位置 |
例えば次のようなデータから四分位数を取得する場合で考えてみます。
対象のデータを小さい順に並び替えて、そのあとでそれぞれのデータに順位を付けます。このとき QUARTILE.EXC
関数では先頭のデータの順位が 1 となります。
順位をデータの数に 1 を足した値で割った値を計算します(パーセンテージで表示するように表示形式を設定しています)。今回の場合は最初のデータは 14.3% 、最後のデータは 85.7% となります。
QUARTILE.EXC
関数の場合は、25% 、 50% 、 75% の位置にあるデータを取得することができます。例えば 25% の位置にあるデータは次のように計算されます。
25% の前後にあるのは 14.3% と 28.6% のため、 14.3% の位置にあるデータの 54 と 28.6% の位置にあるデータの 68 から 25% の位置にあるデータは 64.47552 となります。
QUARTILE.EXC関数のサンプル
それでは実際に QUARTILE.EXC
関数を使ってみます。 Excel のシートに対象の数値を次のように入力しました。
対象のデータの中で、下位 25% の位置にあるデータを表示する E3 セルを選択し、次のように入力しました。 QUARTILE.EXC
関数の 1 番目の引数に対象のデータが入力されているセル範囲として C3:C11 、 2 番目の引数には 25% の位置を表す 1 を指定します。
=QUARTILE.EXC(C3:C11,1)
Enter
キーを押すと、 E5 セルには次のように表示されます。
同じように上位 25% の位置にあるデータを表示する E5 セルを選択し、次のように入力しました。 QUARTILE.EXC
関数の 1 番目の引数に対象のデータが入力されているセル範囲として C3:C11 、 2 番目の引数には 75% の位置を表す 3 を指定します。
=QUARTILE.EXC(C3:C11,3)
Enter
キーを押すと、 E5 セルには次のように表示されます。
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Excel における QUARTILE.EXC 関数の使い方について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )
著者 / TATSUO IKURA
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