HEX2OCT関数：16進数を8進数に変換する

HEX2OCT 関数は Excel で用意されている関数の一つで、引数に指定した 16 進数の形式で記述された数値を 8 進数の形式の文字列に変換します。ここでは Excel における HEX2OCT 関数の使い方について解説します。

※ Excel の対応バージョン： 365 web 2021 2019 2016 2013 2010 2007

※ 公式サイトでの解説： HEX2OCT 関数

(Last modified: 2024-05-24)

HEX2OCT関数の使い方
HEX2OCT関数のサンプル
関数の挿入を使ってHEX2OCT関数を入力する

HEX2OCT関数の使い方

HEX2OCT 関数は 16 進数の形式で記述された数値を 8 進数の形式の文字列に変換します。

HEX2OCT(数値,桁数)

1 番目の引数に対象の数値を指定します。数値は 16 進数の形式で記述します。数値に A から F の文字が含まれる場合は文字列として指定する必要があります。最大 10 文字まで記述できますが、最上位のビットは符号を表し 1 なら負の値となります。

16 進数の形式で最大 10 文字まで記述できるので、記述可能な値は次の範囲内の値となります。

0000000000 から FFFFFFFFFF

これらの 16 進数の数値の中で 8 進数の表記にしたときに最上位のビットが 1 になるのは 16 進数の数値の最上位の数値が 8 (二進数で 1000 ) から F (二進数で 1111 ）までのいずれかの値です。よって正の値と負の値の範囲は次のようになります。

(正の値) 0000000000 から 7FFFFFFFFF
(負の値) 8000000000 から FFFFFFFFFF

さらに 8 進数に変換する場合は、正の値は 0 から 1FFFFFFF までの間しか指定することができないという制限があります。また負の値は FFE0000000 より小さい値は指定できないという制限があります。これらのことから HEX2OCT 関数で指定可能な値は次のようになります。

(正の値) 0000000000 から 001FFFFFFF 
(負の値) FFE0000000 から FFFFFFFFFF

※ 正の値の場合、先頭から最初に 1 が現れるまでの 0 は記述しなくても構いません。 00000000FF は単に FF と記述します。

2 番目の引数には戻り値の桁数を指定します。例えば 8 進数に変換した戻り値が "72" だった場合、 2 番目の引数を省略した場合は "72" が返されますが、 2 番目の引数に例えば 4 を指定した場合は 0 で補って "0072" という文字列が返されます。なお戻り値の値が 4 桁なのに 2 番目の引数に 3 を指定するなど必要な桁数よりも小さい値を指定すると #NUM! エラーが発生します。

例えば 1 番目の引数に "3C" を指定すると、戻り値は "74" になります。