BITLSHIFT関数:数値をビット単位で左へシフトする

BITLSHIFT 関数は Excel で用意されている関数の一つで、引数に指定した数値をビット単位で左へシフトします。シフトした結果、一番右側のビットには 0 がセットされ、桁数はシフトした分だけ増加します。ここでは Excel における BITLSHIFT 関数の使い方について解説します。

※ Excel の対応バージョン : 365 web 2021 2019 2016 2013

(Last modified: )

BITLSHIFT関数の使い方

BITLSHIFT 関数は引数に指定した数値をビット単位で左へシフトします。

BITLSHIFT(数値,移動数)

1 番目の引数に対象の数値を指定します。 2 番目の引数に移動するビットの数を指定します。

例えば 9 (二進数で 1001 ) を左へ 1 ビットシフトすると 18 (二進数で 10010 ) になります。

=BITLSHIFT(9,1)
--> 18

全体を左へ 1 ビットずつ移動し、空いた右端の場所には 0 がセットされます。ビットの数は 1 つ増えます。

BITLSHIFT関数のサンプル(1)

9 (二進数で 1001 ) を左へ 2 ビットシフトすると 36 (二進数で 100100 ) になります。

=BITLSHIFT(9,2)
--> 36

全体を左へ 2 ビットずつ移動し、空いた右端の場所には 0 がセットされます。ビットの数は 2 つ増えます。

BITLSHIFT関数のサンプル(2)

※ 左へ 1 ビットシフトすると、元の値の 2 倍になります。

BITLSHIFT関数のサンプル

それでは実際に BITLSHIFT 関数を使ってみます。 Excel のシートに対象の数値を次のように入力しました。

BITLSHIFT関数のサンプル(1)

左シフトを行った結果を表示する D3 セルを選択し、次のように入力しました。左シフトを行う対象の数値として B3 セルを指定し、移動するビット数として C3 セルを指定しています。

=BITLSHIFT(B3,C3)

BITLSHIFT関数のサンプル(2)

Enter キーを押すと、 D3 セルには次のように表示されます。

BITLSHIFT関数のサンプル(3)

D4 セルから D5 セルに対しても同じように BITLSHIFT 関数を入力すると、次のように表示されました。

BITLSHIFT関数のサンプル(4)

-- --

Excel における BITLSHIFT 関数の使い方について解説しました。

( Written by Tatsuo Ikura )

プロフィール画像

著者 / TATSUO IKURA

これから IT 関連の知識を学ばれる方を対象に、色々な言語でのプログラミング方法や関連する技術、開発環境構築などに関する解説サイトを運営しています。