TANH関数:ハイパボリックタンジェント(双曲線正接)を取得する

TANH 関数は Excel で用意されている関数の一つで、指定した数値のハイパボリックタンジェント(双曲線正接)を取得します。ここでは Excel における TANH 関数の使い方について解説します。

※ Excel の対応バージョン : 365 web 2021 2019 2016 2013 2010 2007

(Last modified: )

TANH関数の使い方

TANH 関数は指定した数値のハイパボリックタンジェント(双曲線正接)を取得します。

TANH(数値)

引数に数値を実数で指定します。戻り値としてハイパボリックタンジェント(双曲線正接)を返します。

ハイパボリックタンジェント(双曲線正接)は次のように定義されます。( e は自然対数の底です)。

TANH関数のサンプル(1)

例えば引数として 1.0 を指定した場合、戻り値として 0.761594156 を取得します。

=TANH(1.0)
--> 0.761594156

TANH関数のサンプル

それでは実際に TANH 関数を使ってみます。 Excel のシートに対象の数値を次のように入力しました。

TANH関数のサンプル(1)

ハイパボリックタンジェントを表示する C3 セルに次のように TANH 関数を入力します。 1 番目の引数に対象の数値が入力された B3 セルを指定します。

=TANH(B3)

TANH関数のサンプル(2)

Enter キーを押すと、 C3 セルには次のように表示されます。

TANH関数のサンプル(3)

C4 セルから C19 セルについても同じように TANH 関数を入力しました。

TANH関数のサンプル(4)

TANH関数を使ってハイパボリックタンジェントのグラフを作成する

TANH 関数を使ってハイパボリックタンジェントのグラフ y = tanhx を作成してみます。まず x の値として 4 から -4 まで 0.5 間隔で入力しました。

TANH関数を使ってハイパボリックタンジェントのグラフを作成する(1)

指定した数値に対する TANH を取得するため =TANH(B3) と入力します。

TANH関数を使ってハイパボリックタンジェントのグラフを作成する(2)

TANH関数を使ってハイパボリックタンジェントのグラフを作成する(3)

同じ計算式を他のセルにも入力していきます。

TANH関数を使ってハイパボリックタンジェントのグラフを作成する(4)

それではグラフを作成します。作成したデータをすべて選択し、そのあとで「挿入」タブをクリックしてください。

TANH関数を使ってハイパボリックタンジェントのグラフを作成する(5)

リボンが表示されたら「グラフ」グループの中の「散布図(X,Y) またはバブルチャートの挿入」をクリックしてください。

TANH関数を使ってハイパボリックタンジェントのグラフを作成する(6)

表示されたグラフの一覧の中から「散布図(平滑線)」をクリックしてください。

TANH関数を使ってハイパボリックタンジェントのグラフを作成する(7)

TANH 関数を使って y = tanhx のグラフが作成できました。

TANH関数を使ってハイパボリックタンジェントのグラフを作成する(10)

※ Excel で散布図のグラフを作成する方法について詳しくは「散布図の使い方」を参照されてください。

-- --

Excel における TANH 関数の使い方について解説しました。

( Written by Tatsuo Ikura )

プロフィール画像

著者 / TATSUO IKURA

これから IT 関連の知識を学ばれる方を対象に、色々な言語でのプログラミング方法や関連する技術、開発環境構築などに関する解説サイトを運営しています。