Excelのじょうごグラフの作り方&カスタマイズ方法
じょうごグラフ(ファネルチャートとも呼ばれます)は、段階的に絞り込まれていくデータの流れを視覚的に示すグラフで、営業プロセスやマーケティングのコンバージョン分析、応募から採用に至るまでの選考過程など、「ある起点から徐々に数が減っていくプロセス」を表現するのに適したグラフです。じょうご(漏斗)のような形で、上から下へ向かってデータが絞られていく様子を直感的に伝えることができます。
Excel で「じょうごグラフ」を作成するには、まず段階名と数値を含んだ表を用意します。上から順に絞り込みが進んでいく流れで並べておくのがポイントです。範囲を選択して「挿入」タブから「グラフ」グループの中の「ウォーターフォール図、じょうごグラフ、株価チャート、等高線グラフ、レーダーチャートの挿入」をクリックし、最後に「じょうごグラフ」を選択するとグラフが自動的に描画されます。
じょうごグラは次のようなケースで使用されます。
- 営業プロセスの進捗を可視化し、どの段階で失注が多いか分析できる
- ECサイトの購入までの遷移数を比較し、離脱ポイントを特定できる
- 応募から採用までの人数の絞り込みを示し、選考段階の課題を発見できる
- イベントの集客→参加→契約の流れを示し、改善すべき段階を特定できる
- 問い合わせ→見積→契約の数を可視化し、営業活動の改善に役立てられる
グラフは自動的に上から下へ並び、各ステージの幅がデータの大きさを反映します。ステージ間の差が明確に表示されるため、「どこで大きく数が減っているのか」「どこに改善の余地があるか」といった分析が容易になります。
このカテゴリでは、 Excel における「じょうごグラフ」の作成手順や、設定可能な値の意味と設定方法について、初めて「じょうごグラフ」を作成する方でも迷わず作業できるように、実際の操作画面を順を追って画像付きで解説します。
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( Written by Tatsuo Ikura )

著者 / TATSUO IKURA
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