ヒストグラムの区間(階級)の区切り方を設定する

ヒストグラムでは横軸に区間(ヒストグラムでは階級といいます)、縦軸に個数(度数といいます)が設定されます。ヒストグラムを作成した直後は区間が自動的に設定されますが、グラフの作成後に区間の区切り方を変更することができます。ここでは Excel のヒストグラムで区間の区切り方を設定する方法について解説します。

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区間の設定方法を選択する

ヒストグラムを作成すると横軸に自動的に設定された範囲が表示され、それぞれの範囲にあるデータの個数が棒グラフの棒として表示されます。

区間の設定方法を選択する(1)

今回の場合だと [48,65] (65,82] (82,99] という 3 つの区間が設定されています。( [48,65] は 48 以上 65 以下という意味で、 (65,82] は 65 より大きく 82 以下という意味です)。

この幅を変更したり、幅の項目数を変更したりするには、横軸にマウスを合わせてください。

区間の設定方法を選択する(2)

横軸の上で右クリックし、表示されたメニューの中から「軸の書式設定」をクリックしてください。

区間の設定方法を選択する(3)

画面右側に「軸の書式設定」を設定する画面が表示されます。「軸のオプション」アイコンをクリックしてください。

区間の設定方法を選択する(4)

区間を設定するには「軸のオプション」の中の「ビン」の部分で行います。

区間の設定方法を選択する(5)

区間を設定する方法は「幅」を設定する方法と「数」を設定する方法があります。それぞれ試してみます。

区間の幅を設定する

区間毎の幅を設定するには「ビンの幅」を選択してください。

区間の幅を設定する(1)

今回は区間が 71 から 80 のように区間の幅を 10 に設定します。「ビンの幅」の右にあるテキストボックスに 10 と入力してください。

区間の幅を設定する(2)

ヒストグラムの区間の幅が 10 に設定されました。

区間の幅を設定する(3)

区間の幅は 10 となりましたが区間が [48,58] や (88,98] のように中途半端な値から開始されています。開始する値を指定することはできませんが、指定した数値以下のデータや指定した数値よりも大きいデータを一つの区間にまとめる機能で調整ができます。

今回は 50 以下のデータを一つの区間にまとめ、 90 より大きいデータを一つの区間にまとめてみます。「ビンのオーバーフロー」に 90 を設定し、「ビンのアンダーフロー」に 50 を設定してください。

区間の幅を設定する(4)

ヒストグラムの区間の幅が 10 に設定され、それぞれの区間が開始される数値も適切な数値に設定されました。

区間の幅を設定する(5)

なおヒストグラムの区間の幅を 5 に設定した場合は次のように表示されます。(オーバーフローとアンダーフローは先ほど設定した数値のままにしてあります)。

区間の幅を設定する(6)

区間の数を設定する

全体を指定した数の区間に分ける場合には「ビンの数」を選択してください。

区間の数を設定する(1)

今回は全体を 6 つの区間に分けるように設定します。「ビンの数」の右にあるテキストボックスに 6 と入力してください。

区間の数を設定する(2)

ヒストグラムの区間の数が 6 に設定されました。

区間の数を設定する(3)

区間の数は 6 となりましたが区間が小数点を含む数値になってしまっています。区間の数を指定する場合も指定した数値以下のデータや指定した数値よりも大きいデータを一つの区間にまとめる機能で調整ができます。

今回は 50 以下のデータを一つの区間にまとめ、 90 より大きいデータを一つの区間にまとめてみます。「ビンのオーバーフロー」に 90 を設定し、「ビンのアンダーフロー」に 50 を設定してください。

区間の幅を設定する(4)

ヒストグラムの区間の数が 6 に設定され、それぞれの区間が開始される数値も適切な数値に設定されました。

区間の幅を設定する(5)

なおヒストグラムの区間の数を 8 に設定した場合は次のように表示されます。(区間が整数となるようにビンのオーバーフローに 92 、ビンのアンダーフローに 50 を設定してあります)。

区間の幅を設定する(6)

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Excel のヒストグラムで区間の区切り方を設定する方法について解説しました。

( Written by Tatsuo Ikura )

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著者 / TATSUO IKURA

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