文字飾りの設定
Excel VBA を使ってフォントのスタイルの中で文字飾りを設定する方法を解説します。文字飾りには取り消し線の描画と文字の上付き下付きの設定があります。
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取り消し線を設定する
取り消し線を設定するにはFontオブジェクトの「Strikethrough」プロパティを使います。
Dim font1 As Font Set font1 = Range("A1").Font font1.Strikethrough = True
Fontオブジェクトを別途取り出さずに、次のようにまとめて記述しても構いません。
Range("A1").Font.Strikethrough = True
「Strikethrough」プロパティは「True」または「False」の値を設定します。「True」を設定した時に取り消し線が描画されます。
文字の上付きと下付きを設定する
次に文字の上付きと下付きの設定です。それぞれFontオブジェクトの「Superscript」プロパティと「Subscript」プロパティを使い「True」を設定すると有効になります。ただ、この二つのプロパティは同一のFontオブジェクトに対して両方同時に「True」の設定は出来ませんので注意して下さい。
記述例としては次のようになります。
Range("A1").Font.Superscript = True Range("A2").Font.Subscript = True
サンプルプログラム
では簡単なサンプルで試してみましょう。
Sub テスト() Range("A2:B4").Value = "ABC" Range("A2:B2").Font.Strikethrough = True Range("B3").Font.Superscript = True Range("B4").Font.Subscript = True End Sub
上記マクロを実行すると次のようになります。
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Excel VBA を使ってフォントのスタイルの中で文字飾りを設定する方法を解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )
著者 / TATSUO IKURA
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