Tan関数:タンジェント(正接)を取得する
Tan 関数は Excel VBA で用意されている関数の一つで、指定したラジアン単位の角度に対するタンジェント(正接)を取得します。ここでは Excel VBA における Tan 関数の使い方について解説します。
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目次
Tan関数の定義と使い方
Tan
関数は引数に指定したラジアン単位の角度に対するタンジェント(正接)を返します。
1 番目の引数に角度を表す数値をラジアン単位で指定します。戻り値としてタンジェントを返します。
タンジェント(正接)とは次の図のような直角三角形で鋭角を θ としたとき、次のように定義されるものです。
角度はラジアン単位で指定します。度単位で 180° はラジアン単位で π = 3.141592654・・・ です。例えば 30° なら 3.141592654 / 6 = 0.523598776 を、 45° なら 3.141592654 / 4 = 0.785398164 を指定してください。
度単位 | ラジアン単位 |
---|---|
30 | π/6 (=0.523598776) |
45 | π/4 (=0.785398163) |
60 | π/3 (=1.047197551) |
90 | π/2 (=1.570796327) |
180 | π (=3.141592654) |
360 | 2π (=6.283185307) |
次の例を見てください。
Const PI As Double = 3.141592654 Debug.Print Tan(PI/4) '1.0000000002051 Debug.Print Tan(PI/6) '0.577350269280783
Tan
関数を使って度数単位で 45 度と 30 度に対するタンジェントを取得しました。
なお円周率を定数として定義しましたが、関数を使って取得することもできます。例えば次のように記述することができます。
Dim PI As Double PI = Atn(1) * 4 Debug.Print Tan(PI/4) '1 Debug.Print Tan(PI/6) '0.577350269189626
VBA で用意されている Atn
関数を利用して円周率を取得しました。 VBA から円周率を取得する詳しい解説については「VBAで円周率を取得する方法」を参照されてください。
それでは簡単なサンプルを作成して試してみます。
Option Explicit Sub Tan関数() Dim PI As Double Dim rad As Double Dim i As Integer PI = Atn(1) * 4 For i = 3 To 5 rad = PI / (180 / Cells(i, 2).Value) Cells(i, 3).Value = rad Cells(i, 4).Value = Tan(rad) Next i End Sub
このプログラムを実行すると Tan
関数を使って B3 セルから B5 セルまでに入力された度単位の角度に対するタンジェントを取得し D3 セルから D5 セルに代入します。
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Excel VBA における Tan 関数の使い方について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )
著者 / TATSUO IKURA
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