Exp関数:e(自然対数の底)のべき乗を取得する
Exp 関数は Excel VBA で用意されている関数の一つで、自然対数の底 e のべき乗を取得します。 e はネイピア数と呼ばれる無理数で 2.71828182845・・・ という値を持っています。ここでは Excel VBA における Exp 関数の使い方について解説します。
(Last modified: )
目次
Exp関数の定義と使い方
Exp
関数は自然対数の底 e のべき乗を返します。
1 番目の引数にべき乗の指数に指定する数値を指定します。戻り値として enumber を返します。また数値が負の数だった場合、 e-number = 1 / enumber となります。
次の例を見てください。
Debug.Print Exp(3) '20.0855369231877 Debug.Print Exp(1/2) '1.64872127070013 Debug.Print Exp(-2) '0.135335283236613
Exp
関数を使って引数に指定した数値を指数とする e のべき乗を取得しました。
ネイピア数について
e は自然対数の底でネイピア数と呼ばれる数値です。 e の値は次のようになっています。
e = 2.71828182845・・・
また e は Exp
関数を使っても取得することができます。 e1 = e ですので、 e の値は次のように取得することができます。
Debug.Print Exp(1) '2.71828182845905
それでは簡単なサンプルを作成して試してみます。
Option Explicit Sub Exp関数() Dim i As Integer For i = 3 To 9 Cells(i, 3).Value = Exp(Cells(i, 2).Value) Next i End Sub
このプログラムを実行すると Exp
関数を使って B3 セルから B9 セルに入力された数値を指数とする e のべき乗を計算し C3 セルから C9 セルに代入します。
-- --
Excel VBA における Exp 関数の使い方について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )
著者 / TATSUO IKURA
これから IT 関連の知識を学ばれる方を対象に、色々な言語でのプログラミング方法や関連する技術、開発環境構築などに関する解説サイトを運営しています。