コントロールを非表示に設定する(Visibleプロパティ)
ユーザーフォームに設置したコントロールはデフォルトでは表示されますが、 Visible プロパティを設定することで一時的に非表示にすることができます。ここでは Excel のユーザーフォームで Visible プロパティを使ってコントロールを非表示にする方法について解説します。
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コントロールを非表示に設定する
コントロールを表示するかどうかを設定するには Visible
プロパティを使用します。例えばユーザーフォームに設置したコマンドボタンの Visible
プロパティの値はデフォルトで「True」となっておりユーザーフォームに表示されます。
ユーザーフォームの実行をクリックしてユーザーフォームを実際に表示してみるとコマンドボタンが表示されることが確認できます。
コントロールを非表示にするには、 Visible
プロパティの項目をクリックしてください。そして表示されたドロップダウンメニューをクリックし、「False」をクリックしてください。
コマンドボタンが非表示に設定されました。
Visual Basic Editor 上ではコマンドボタンを非表示に設定しても表示されていますが、ユーザーフォームの実行をクリックしてユーザーフォームを実際に表示してみるとコマンドボタンは表示されません。
このように Visible
プロパティの値を変更することで、コントロールを表示するかどうかを設定することができます。
VBAのプログラムの中でVisibleプロパティを設定する
プロパティウィンドウを使って Visible
プロパティの値を変更する代わりに、 VBA のコードを記述して Visible
プロパティの値を変更することもできます。
プログラムの中で Visible
プロパティを設定する場合は次の書式を使用します。
オブジェクト.Visible [= Boolean ]
対象のオブジェクトの Visible
プロパティに対して「True」または「False」を代入します。
True を設定した場合はコントロールは表示になります。また「False」を設定した場合はコントロールは非表示となります。
簡単なサンプルで試してみます。ユーザーフォームが表示される前に発生する Initialize
イベントに対するイベントプロシージャを作成し、その中で Visible
プロパティの値を設定します。ユーザーフォームが表示される前にコントロールのプロパティの設定が行われます。
※ Initialize
イベントに対するイベントプロシージャの使い方については「ユーザーフォームを表示する直前に発生するイベント(Initializeイベント)」を参照されてください。
ユーザーフォームのコントロールが何もないところをダブルクリックしてください。
ユーザーフォームの規定のイベントである Click
イベントに対するイベントプロシージャが表示されます。
今回はユーザーフォームの Initialize
イベントに対するイベントプロシージャを使用するので、コードウィンドウで次のようにイベントプロシージャを追加で記述してください。
Private Sub UserForm_Initialize() Label1.Visible = True CommandButton1.Visible = False End Sub
これでコードの記述は完了です。では実際に試してみます。「Sub/ユーザーフォームの実行」をクリックしてください。
ユーザーフォームが表示されました。追加されているラベルは表示に、コマンドボタンは非表示に変更されていることが確認できます。
このように VBA のプログラムの中で Visible
プロパティの値を変更することができました。
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Excel のユーザーフォームで Visible プロパティを使ってコントロールを非表示にする方法について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )
著者 / TATSUO IKURA
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