メソッドが呼び出された経路を出力する(console.trace)
Console オブジェクトの console.trace メソッドは、メソッドが呼び出された経路をコンソールに対して出力します。どこの関数を経由してこのメソッドが呼び出されたのかを知ることができます。ここでは Console オブジェクトの console.trace メソッドの使い方について解説します。
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呼び出された経路を出力する
Console オブジェクトで用意されている console.trace メソッドは、メソッドが呼び出された経路をコンソールに出力します。書式は次の通りです。
console.trace([オブジェクト, ...])
console.trace メソッドが呼び出された経路についてコンソールに出力します。引数にオブジェクトを指定すると、経路といっしょにコンソールに出力することができます。デバッグを行う場合などに、どの関数を経由してこのメソッドが呼び出された場所に辿り着いたのかを確認したい場合に利用します。
次のサンプルをみてください。
function funcA(){ console.trace(); } function funcB(){ funcA(); } funcA(); funcB();
関数 funcA の中に console.trace メソッドが記述されています。関数 funcA を直接呼び出した場合は、 console.trace メソッドは次のように呼び出された経路をコンソールに出力します。
console.trace funcA @ VM4588:2 (anonymous) @ VM4588:9
関数 funcB ではブロック内で 関数 funcA を呼び出しています。関数 funcB を呼び出した場合は、 console.trace メソッドは次のように呼び出された経路をコンソールに出力します。
console.trace funcA @ VM4588:2 funcB @ VM4588:6 (anonymous) @ VM4588:10
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Console オブジェクトの console.trace メソッドの使い方について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )
著者 / TATSUO IKURA
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