基準時間からの経過ミリ秒を取得する(Date.parse, Date.UTC, Date.now)
Date オブジェクトの静的メソッドである Date.parse 、 Date.UTC 、 Date.now は引数に指定した値によって決まる日時に対する基準時間(1970年1月1日00:00:00 UTC)からの経過ミリ秒の値を返します。ここでは Date オブジェクトの Date.parse メソッド、 Date.UTC メソッド、および Date.now メソッドの使い方について解説します。
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目次
文字列で指定した値から決まる日時について基準時間からの経過ミリ秒を取得する(Date.parse)
Date オブジェクトの Date.parse メソッドは、文字列で指定した日時に対する基準時間(1970年1月1日00:00:00 UTC)からの経過ミリ秒を返します。書式は次の通りです。
Date.parse(日付を表す文字列)
引数には日付を表す文字列を指定します。形式は決まってはいませんが、 ISO 8601 の形式での指定が望ましいようです。
YYYY-MM-DDThh:mm:ss.000Z YYYY-MM-DDThh:mm:ss.000+00:00
次のサンプルをみてください。
console.log(Date.parse('1970-01-01T00:00:01Z')); >> 1000 console.log(Date.parse('2020-04-15T12:34:18Z')); >> 1586954058000 console.log(Date.parse('1992-11-04T21:02:45.227+09:00')); >> 720878565227
文字列として引数に指定した日時に対する 1970年1月1日00:00:00 UTC からの経過ミリ秒をそれぞれ取得しました。
指定した年や時の値から決まる日時について基準時間からの経過ミリ秒を取得する(Date.UTC)
Date オブジェクトの Date.UTC メソッドは、引数の年や月、分や秒の値によって指定した日時に対する基準時間(1970年1月1日00:00:00 UTC)からの経過ミリ秒を返します。書式は次の通りです。
Date.UTC(年[, 月[, 日[, 時[, 分[, 秒[, ミリ秒]]]]]])
値は UTC タイムゾーンでの値を指定します。年は 4 桁の数値、月は 0 から 11 の数値( 0 が 1 月、 11 が 12 月です)、日は 1 から 31 の数値、時は 0 から 23 の数値、分は 0 から 59 の数値、秒は 0 から 59 の数値、ミリ秒は 0 から 999 の数値で指定します。年は必須ですが、年以外は省略可能です。
次のサンプルをみてください。
console.log(Date.UTC(1970,0,1,0,0,1)); >> 1000 console.log(Date.UTC(2020,3,15,12,34,18)); >> 1586954058000
引数の年や月で指定した日時に対する 1970年1月1日00:00:00 UTC からの経過ミリ秒をそれぞれ取得しました。
現在日時について基準時間からの経過ミリ秒を取得する(Date.now)
Date オブジェクトの Date.now メソッドは、現在日時に対する基準時間(1970年1月1日00:00:00 UTC)からの経過ミリ秒を返します。書式は次の通りです。
Date.now()
対象となる現在の日時は自動的に取得されます。
次のサンプルをみてください。
let millisecond = Date.now(); console.log(millisecond); >> 1602937250760 let d = new Date(millisecond); console.log(d.toUTCString()); >> 1602937250760
現在日時に対する 1970年1月1日00:00:00 UTC からの経過ミリ秒をそれぞれ取得しました。
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Date オブジェクトの Date.parse メソッド、 Date.UTC メソッド、および Date.now メソッドの使い方について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )
著者 / TATSUO IKURA
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