乱数を生成する(Math.random)

Math オブジェクトの静的メソッドである Math.random は乱数を生成し返します。ここでは Math オブジェクトの Math.random メソッドの使い方について解説します。

(Last modified: )

乱数を生成する(random)

Math オブジェクトの Math.random メソッドは乱数を生成して返します。書式は次の通りです。

Math.random()

0 以上 1 未満のランダムな浮動小数点数を作成して返します。乱数におけるシード(乱数を生成する設定値のようなものでう)を指定することはできません。

次のサンプルをみてください。

for (let i = 0 ; i < 5 ; i++){
  console.log(Math.random());
}

>> 0.46734844249381324
>> 0.8023117892739917
>> 0.33077513353347476
>> 0.6943056771845824
>> 0.09784138022219802

0 以上 1 未満のランダムな値が 5 つ生成されました。この値は実行するたびに変わります。

例えば 1 以上 10 以下( 10 も含みます)のランダムな整数を得たい場合は次のように記述します。

for (let i = 0 ; i < 5 ; i++){
  let num = Math.floor(Math.random() * 10) + 1;
  console.log(num);
}

>> 10
>> 6
>> 8
>> 2
>> 6

※ for 文の中で使っている Math.floor メソッドは小数点以下の値を切り捨てるメソッドです。詳しくは「小数点以下を切り捨てる(floor)」を参照されてください。

より一般的に n 以上 m 以下のランダムな整数を得たい場合は次のように記述します。

function getRandam(n, m){
  for (let i = 0 ; i < 5 ; i++){
    let num = Math.floor(Math.random() * (m + 1 - n)) + n;
    console.log(num);
  }
};

getRandam(11, 20);

>> 19
>> 17
>> 20
>> 17
>> 11

-- --

Math オブジェクトの Math.random メソッドの使い方について解説しました。

( Written by Tatsuo Ikura )

プロフィール画像

著者 / TATSUO IKURA

これから IT 関連の知識を学ばれる方を対象に、色々な言語でのプログラミング方法や関連する技術、開発環境構築などに関する解説サイトを運営しています。