数値リテラルの記述方法

数値型の値をプログラムの中で使用するには、数値の値である数値リテラルをそのまま記述します。数値リテラルには大きく分けて整数リテラルと浮動小数点数リテラルがあります。ここでは JavaScript における数値リテラルの記述方法について解説します。

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JavaScriptにおける数値

JavaScript においては数値はすべて 64 ビットの浮動小数点数として扱われます。他のプログラミング言語においては整数と浮動小数点数を別のデータ型として管理するものもありますが、 JavaScript においてはすべての数値は浮動小数点数として扱われます。

ただ数値をプログラムの中で記述する時には整数は整数の値として記述できますし、浮動小数点数は浮動小数点数の値として記述することができます。

整数リテラル

プログラムの中で整数の値を記述するときに使用するのが整数リテラルです。整数は普段よく使用する 10 進数のほかに 16 進数、 8 進数、 2 進数でも記述することができます。

10 進数の場合は数値をそのまま記述してください。

let num = 182;

16 進数の場合は数値の先頭に 0x をつけて記述します。 0x は 0X でも構いません。また数値の A~F は a~f でも構いません。

let num = 0xB6;  // 182 を 16 進数で表した値です

8 進数の場合は数値の先頭に 0o をつけて記述します。 0o は 0O でも構いませんが、文字が似ているので小文字の 0o のほうを推奨します。

let num = 0o266;  // 182 を 8 進数で表した値です

※ 8 進数を表すリテラルは ECMAScript 2015 (ES6) から導入されています。

2 進数の場合は数値の先頭に 0b をつけて記述します。 0b は 0OB でも構いません。

let num = 0b10110110;  // 182 を 2 進数で表した値です

※ 2 進数を表すリテラルは ECMAScript 2015 (ES6) から導入されています。

どの形式で整数リテラルを記述したとしても、内部的には違いはありません。コンソールに出力すると 10 進数の値として出力されます。

console.log(182);
>> 182

console.log(0xB6);
>> 182

console.log(0o266);
>> 182

console.log(0b10110110);
>> 182

なお 8 進数を表すリテラルとして以前は数値の先頭に 0 をつけた次の形式が使用されていました。

let num = 0266;  // 182 を 8 進数で表した値です

現在でもこの形式は利用できますが、 ECMAScript 2015 (ES6) にて 8 進数は 0o を先頭に決める形式が導入されたので今後は先頭に 0 を付ける形式は使用しないようにしてください。

浮動小数点数リテラル

プログラムの中で浮動小数点数の値を記述するときに使用するのが浮動小数点数リテラルです。浮動小数点数は 15.742 のようにそのまま記述する方法と、 7.5e-3 のような指数形式でも記述することができます。

let num1 = 4.852;
let num2 = 3.2e5;  // 3.2 × 105
let num3 = 4.7e-6; // 4.7 × 10-6

指数を表す e は大文字の E でも構いません。

どの形式で浮動小数点数リテラルを記述したとしても、内部的には違いはありません。コンソールに出力すると小数点形式の値として出力されます。

console.log(4.852);
>> 4.852

console.log(3.2e5);
>> 320000

console.log(4.7e-6);
>> 0.0000047

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JavaScript における数値リテラルの記述方法について解説しました。

( Written by Tatsuo Ikura )

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著者 / TATSUO IKURA

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