- Home ›
- JavaScript入門 ›
- 数値
数値を固定小数点数形式で文字列に変換する(toFixed)
Number オブジェクトのインスタンスメソッドである toFixed は、数値を固定小数点数形式( 123.4567 のような形式です)で表した文字列を取得することができます。ここでは Number オブジェクトの toFixed メソッドの使い方について解説します。
(Last modified: )
固定小数点数形式で文字列に変換する(toFixed)
Number オブジェクトの toFixed メソッドは、対象の数値を固定小数点数形式で表した文字列を返します。書式は次のとおりです。
数値.toFixed([小数点の後の桁数])
数値を固定小数点数形式で表した文字列を返します。小数点数の前の桁は元の数値のまま、小数点の後の桁は引数で指定した数となります。引数を省略した場合のデフォルト値は 0 です。
引数で指定した桁数で表示しきれない部分はより近い値へ丸められます。(四捨五入に似ていますが正確には異なります)。また数値を表すのに必要な桁数よりも引数で指定した桁数が多い場合は 0 で埋められます。
次のサンプルをみてください。
let num = 34.5642; console.log(num.toFixed()); >> 35 console.log(num.toFixed(1)); >> 34.6 console.log(num.toFixed(3)); >> 34.564 num = 1.6e-2; console.log(num.toFixed(1)); >> 0.0 console.log(num.toFixed(3)); >> 0.016
数値を表示するのに必要な数よりも多い数値を小数点の後の桁数に指定した場合、 0 で埋められます。
let num = 728.52;
console.log(num.toFixed(5));
>> 728.52000
なお整数のように小数点が含まれない数値に対して直接 toFixed メソッドを実行する場合は、数値を括弧で囲うか数値のあとに空白を追加してください。
console.log(48.toFixed(2)); >> Uncaught SyntaxError: Invalid or unexpected token console.log((48).toFixed(2)); // 数値を括弧で囲う >> 48.00 console.log(48 .toFixed(2)); // 数値のあとに空白を入れる >> 48.00
-- --
Number オブジェクトの toFixed メソッドの使い方について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )
著者 / TATSUO IKURA
これから IT 関連の知識を学ばれる方を対象に、色々な言語でのプログラミング方法や関連する技術、開発環境構築などに関する解説サイトを運営しています。