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代入演算子
JavaScript で用意されている演算子の中で、変数に対して値を代入するときに使用する代入演算子の種類と使い方について解説します。
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代入演算子の種類と使い方
代入演算子(=)は演算子の前に記述した変数に対して演算子の後に記述したオペランドを代入する場合に使用します。
変数 = 値
値が変数に代入されます。式全体の評価は代入された値と同じです。
次のサンプルをみてください。
let num; num = 10; console.log(num); >> 10 console.log(num = 15); >> 15
変数に値を代入したあと、変数値をコンソールに出力しました。また変数に別の値を代入する式の評価を次にコンソールに出力しました。
多重代入
複数の変数に一度に同じ値を代入するには、次の書式が利用できます。
変数1 = 変数2 = 変数3 = 値
このような代入を多重代入といいます。
多重代入の場合、すべての変数に一番右の値が代入されます。次のサンプルをみてください。
let num1; let num2; num1 = num2 = 18; console.log(num1); >> 18 console.log(num2); >> 18
変数 num1 および num2 には代入演算子の一番右側に記述した値がそれぞれ代入されました。
算術演算子と組み合わせた代入演算子
代入演算子には変数に値を代入する = 演算子のほかに算術演算子と組み合わせた演算子が用意されています。次のサンプルをみてください。
let num = 10;
num = num + 5; // 変数の値に5を加算したものを再び変数に代入
console.log(num);
>> 15
変数 num に初期値として 10 を代入したあと、次の文で現在の変数 num の値に 5 を加算した値を変数 num に代入しています。このような場合に加算代入演算子 += を使用すると次のように記述することができます。
let num = 10;
num += 5; // 代入演算子を使って書き換え
console.log(num);
>> 15
今回は加算でしたが、元の変数の値に指定した値を乗算や除算した結果を再び変数に格納する場合に代入演算子と算術演算子を組み合わせた演算子が利用できます。次の種類が用意されています。
a += b 加算 a = a + b a -= b 減算 a = a - b a *= b 乗算 a = a * b a /= b 除算 a = a / b a %= b 剰余 a = a % b a &= b ビット論理積 a= a & b a |= b ビット論理和 a = a | b a ^= b ビット排他的論理和 a = a ^ b a <<= b 左シフト a= a << b a >>= b 符号あり右シフト a = a >> b a >>>= b 符号なし右シフト a = a >>> b a &&= b 論理積 a && (a = b) a ||= b 論理和 a || (a = b) a ??= b Null合体 a ?? (a = b)
これらの演算子を用いることで簡潔に記述することができます。
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JavaScript で用意されている演算子の中で、変数に対して値を代入するときに使用する代入演算子の種類と使い方について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )
著者 / TATSUO IKURA
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