ユーザーエージェントを取得する(navigator.userAgent)
windows.navigator オブジェクトの userAgent プロパティを参照すると、 Web ページにアクセスしてきた利用者の OS やブラウザの種類などの情報が含まれる Uger Agent (ユーザーエージェント) を取得することができます。ここでは JavaScript を使ってユーザーエージェントを取得する方法について解説します。
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ユーザーエージェントを取得する
window.navigator オブジェクトで用意されている userAgent プロパティを参照すると、ユーザーエージェントを取得することができます。書式は次のとおりです。
navigator.userAgent
ユーザーエージェントとは、 Web ページにアクセスしたきたユーザーの OS や使用しているブラウザの種類などが含まれる文字列のことです。ユーザーが PC からアクセスしてきているのか、それともスマートフォンからアクセスしてきているのかによって表示する内容を変えたりする場合に参照されることがあります。
ユーザーエージェントはユーザー側で実際とは異なる値に変更することができますので注意は必要です。またユーザーエージェントは将来的に廃止される予定です。
次のサンプルを見てください。
<!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>サンプル</title> </head> <body> <h1>サンプル</h1> <p id="msg">ユーザーエージェントを表示します</p> <script> let element = document.getElementById('msg'); element.insertAdjacentHTML('afterend', '<p>' + navigator.userAgent + '</p>'); </script> </body> </html>
ブラウザで Web ページを表示すると、ユーザーのユーザーエージェントを表示します。今回は Windows 11(64bit) 環境で試しています。
Google Chrome 87.0.4280.88 の場合は次のように表示されました。
Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/87.0.4280.88 Safari/537.36
Firefox 84.0.1 の場合は次のように表示されました。
Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64; rv:84.0) Gecko/20100101 Firefox/84.0
Microsoft Edge 87.0.664.66 の場合は次のように表示されました。
Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/87.0.4280.88 Safari/537.36 Edg/87.0.664.66
次に iPhone (iOS 14.3) の環境から試した場合です。
Google Chrome 85.0.4183.72 の場合は次のように表示されました。
Mozilla/5.0 (iPhone; CPU iPhone OS 14_2 like Mac OS X) AppleWebKit/605.1.15 (KHTML, like Gecko) CriOS/85.0.4183.72 Mobile/15E148 Safari/604.1
Safari 14.0.1 の場合は次のように表示されました。
Mozilla/5.0 (iPhone; CPU iPhone OS 14_2 like Mac OS X) AppleWebKit/605.1.15 (KHTML, like Gecko) Version/14.0.1 Mobile/15E148 Safari/604.1
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JavaScript を使ってユーザーエージェントを取得する方法について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )
著者 / TATSUO IKURA
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