使用するデータベースを選択する(USE文)

データベースを作成したあとでデータベースへテーブルなどを作成する場合、まず USE 文を使ってデータベースを選択しておくと便利です。選択したデータベースはデフォルトデータベースとなります。ここでは MariaDB で USE 文を使って使用するデータベースを選択する手順について解説します。

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USE文の使い方

作成済のデータベースの中から使用するデータベースを選択するには USE 文を使います。書式は次の通りです。

USE db_name

例えば mydb データベースを選択するには次のように実行します。

use mydb;

USE文の使い方(1)

使用するデータベースを選択すると、そのデータベースが現時点でのデフォルトのデータベースとなります。データベースを選択すると、プロンプトに現在選択しているデータベース名が表示されます。

データベースを選択する前:
MariaDB [(none)]>

mydb データベースを選択した後:
MariaDB [mydb]>

データベースを選択したあともう一度 USE 文を使えば別のデータベースを選択することができます。

USE文の使い方(2)

データベースを選択しておくと便利な理由

データベースを選択していない場合、指定のデータベースにテーブルを作成するには次のように記述する必要があります。これはどのデータベースにテーブルを作成するのかを指定するためです。

create table データベース名.テーブル名 (・・・);

またテーブルからデータを取得する場合も次のように記述する必要があります。テーブル名はデータベースが異なれば同じ名前のテーブルを作成できるので、データを取得したいテーブルがどのデータベースのテーブルなのかを指定するためです。

select * from データベース名.テーブル名;

それに対してデータベースを選択しておくと、選択したデータベースがデータベース名を省略した場合のデフォルトデータベースとなるため、テーブルを作成する場合は次のように記述することができます。

create table テーブル名 (・・・);

またテーブルからデータを取得する場合も次のように記述することができます。

select * from テーブル名;

このように対象のデータベースで何度か SQL 文を実行する場合には USE 文を使用してデータベースを選択しておくと便利です。

使用しているデータベースを確認する

MariaDB の場合、現在選択しているデータベースはプロンプトに表示されるためすぐに分かりますが、 database 関数を使って次のように実行することで確認することもできます。

select database();

まだデータベースを選択していないときに SQL 文を実行すると NULL となります。

使用しているデータベースを確認する(1)

use 文を使ってデータベースを選択したあとで SQL 文を実行すると、現在選択されているデータベースを取得することができます。

使用しているデータベースを確認する(2)

mariadbコマンドの引数で使用するデータベースを指定する

mariadb コマンドを使って MariaDB に接続するときに、引数に使用するデータベース名を指定することができます。

mariadb -u root -p データベース名

例えば MariaDB に接続したあとで mydb データベースを選択するには次のように実行します。

mariadb -u root -p mydb

mariadbコマンドの引数で使用するデータベースを指定する(1)

表示されたプロンプトを見ていただくと、接続と同時に mydb データベースを選択していることが確認できます。

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MariaDB で USE 文を使って使用するデータベースを選択する手順について解説しました。

( Written by Tatsuo Ikura )

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著者 / TATSUO IKURA

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