設定ファイル(my.ini)の作成と配置

MySQL に関する設定は設定ファイル(オプションファイルともいいます)に記述します。設定ファイルは my.ini ファイルまたは my.cnf ファイルという名前のファイルが使用されます。ここでは MySQL の設定ファイルの作成と配置について解説します。

(Last modified: 2024-06-22)

my.iniファイルが読み込まれる場所

設定ファイルである my.ini ファイルは一から作成するか、ひな形として置いてあるファイルを編集して作成します。作成の方法はあとで解説しますので、作成した my.ini ファイルをどこに配置するのかについて確認します。

MySQL の公式ヘルプを参照すると、 Windows 環境の場合は次の場所を上から順に設定ファイルが存在しているかどうか探すようです。

なお環境変数 %WINDIR% の場所は通常 C:\Windows ディレクトリです。コマンドプロンプトを起動し echo %WINDIR% と実行すると確認することができます。

BASEDIR というのは MySQL をインストールしたディレクトリです。今回は C:\pg\MySQL\MySQL Server 8.4\ になっています。

設定ファイルを作成した場合は、 上記 3 個所のいずれかのところに設定ファイルを置いておいてください。

また MySQL サーバを起動するときや mysql コマンドを実行するときに次の引数を指定して設定ファイルの位置を指定することもできます。

--defaults-file=path を指定した場合は、指定した設定ファイルのみを読み込みます。 --defaults-extra-file=path を指定した場合は、デフォルトで読み込む設定ファイルに加えて指定した設定ファイルを読み込みます。

ProgramDataディレクトリ(Data Directory)を表示する

my.ini ファイルはテキストファイルなのでテキストエディタを使って一から作成することも可能ですが、ひな形として用意されているものをコピーして必要な個所だけ編集する方が簡単です。ひな形となる my.ini ファイルを探してみると Data Directory に指定したディレクトリに入っていました。今回は C:\ProgramData\MySQL\MySQL Server 8.4\ です。ただこのディレクトリは隠しフォルダーとなっておりエクスプローラーで表示されません、そこでまずはディレクトリを表示するように変更します。

エクスプローラーを開き(場所はどこでも構いません)、上部の「...」をクリックし、表示されたメニューの中から「オプション」をクリックして下さい。

フォルダーオプションが表示されたら「表示」タブをクリックして下さい。

「ファイルおよびフォルダー」の中の「ファイルとフォルダ―の表示」で「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」を選択して下さい。その後で「OK」をクリックして下さい。

Data Directory に指定した ProgramData ディレクトリが表示されるようになりました。このディレクトリの中に my.ini ファイルが含まれていることが確認できます。

my.iniファイルを配置する

それでは my.ini ファイルをコピーして、先ほどの 3 つの候補の中から MySQL をインストールしたディレクトリである C:\pg\MySQL\MySQL Server 8.4\ に my.ini を配置しました。

今後、 MySQL に関する設定は、この場所に設置した my.ini ファイルに対して行っていきます。

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my.ini ファイルの作成と配置について解説しました。