delete関数:指定されたハッシュ要素を削除する

Perl で用意されている組み込み関数の一つである delete 関数の使い方です。 delete 関数は指定されたハッシュ要素を削除しキーと値を削除します。

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delete関数の書式と基本的な使い方

delete 関数は次のように定義されています。

delete(EXPR)

引数に指定されたハッシュ要素を削除します。キーと値のペアが削除されます。

パラメータ:
  EXPR  ハッシュの要素
戻り値:
  キーに対応する値

1 番目の引数には対象となるハッシュの要素を指定します。ハッシュの要素は $ハッシュ名{キー} で表されます。指定したキーが存在した場合、要素は削除され 1 つ減ります。

具体的には次のように記述します。

my %address = (
"鈴木" => "東京都千代田区",
"山田" => "東京都葛飾区"
);

delete($address{'鈴木'});

指定したキーに該当するハッシュ要素が無かった場合は何も行わずエラーともなりません。

delete 関数は配列要素に対して使用できます。詳しくは「delete関数:指定された配列要素を削除する」を参照して下さい。

サンプルコード

それでは簡単なサンプルを作成します。

use strict;
use warnings;
use utf8;
binmode STDIN, ':encoding(cp932)';
binmode STDOUT, ':encoding(cp932)';
binmode STDERR, ':encoding(cp932)';

my %address = (
"鈴木" => "東京都千代田区",
"本田" => "愛知県名古屋市",
"山田" => "東京都葛飾区",
"遠藤" => "大阪府堺市"
);

my $val = delete($address{'本田'});
print "削除された値:$val\n\n";

print "残っている要素\n";
while (my ($key, $value) = each(%address)){
  print "key=$key, value=$value\n";
}

テキストエディタでプログラムを記述したあと sample.pl という名前で保存します。(文字コードは UTF-8 です)。コマンドプロンプトを起動し、プログラムを保存したディレクトリへ移動したあとで次のように実行します。

perl sample.pl

次のように実行結果が表示されます。

delete関数:指定されたハッシュ要素を削除する(1)

ハッシュから指定の要素を削除し、ハッシュの残った要素を順に取得して画面に表示しました。

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Perl で用意されている組み込み関数の一つである delete 関数の使い方について解説しました。

( Written by Tatsuo Ikura )

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