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nl2br関数の使い方(改行文字の前にHTMLの改行文字を挿入)
PHP で用意されている組み込み関数の一つである nl2br 関数の使い方です。 strlen 関数は引数に指定した文字列に含まれるすべての改行文字の前に '<br />' を挿入して返します。
(2022 年 09 月 28 日公開 / 2022 年 09 月 28 日更新)
nl2br関数の書式と基本的な使い方
nl2br 関数は次のように定義されています。
string nl2br(string string)
引数に指定した文字列に含まれるすべての改行文字の前に '<br />' を挿入 して返します。 引数: string 対象の文字列 返り値: <br />挿入後の文字列
※挿入されるHTML改行識別子は<br>ではなく<br />とXHTML準拠となっていることに注意して下さい。
HTML文中で改行を行うためには<br />などの改行指定文字を記述する必要があります。その為、単にテキスト文書などから改行を含む文字列を取得し、そのままHTML文の中で表示したとしても改行は行われません。この関数は文字列中に含まれる改行文字の前にHTML文での改行を現す<br />を自動的に挿入してくれます。
実際の例で見てみます。
$str = "こんにちは。\r\nおはようございます。";
上記のような改行を含む文字列に対して「nl2br」関数を行うと下記のような文字列に変換されます。
$str = "こんにちは。\r\nおはようございます。"; $new_str = nl2br($str); // "こんにちは。<br />\r\nおはようございます。"に変換されています。
※「\r」や「\n」を改行文字として扱うにはダブルクォーテーションで囲む必要があります。シングルクォーテーションで囲まれた場合には特別な意味をもたず単に「\r」は「\r」という文字として扱われます。詳しくは『データ型(文字列型)』を参照して下さい。
※改行文字はUNIXでは「\n」、Windowsでは「\r\n」、マッキントッシュでは「\r」を使います。
では実際に試してみます。
<html> <head><title>PHP TEST</title></head> <body> <?php $str = "こんにちは。\r\nおはようございます。"; $new_str = nl2br($str); print($new_str); ?> </body> </html>
上記ファイルを Web サーバに設置しブラウザ経由で見ると下記のように表示されます。
上記のソースを見てみると下記のようになっていることが分かります。
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PHP で用意されている組み込み関数の一つである nl2br 関数の使い方について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )
著者 / TATSUO IKURA
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