コメントを記述する
プログラムを記述するときに作成した日や作成した人物、プログラムを作成した目的、プログラム中の処理に関する説明、などメモとして残しておきたい場合はコメントとして記述することがでいます。プログラム中のコメントは実行する時には無視されるのでプログラムの実行結果には影響を与えません。ここでは Python のプログラムを作成するときにコメントを記述する方法について解説します。
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Pythonにおけるコメントの記述方法
Python でコメントを記述する場合の書式は次の通りです。
# コメント
プログラムの中で # が記述された以降は行末まですべてコメントとなります。 # は行の先頭に記載することもできますし、スクリプトが記載されている行の最後に記載することもできます。
例えばプログラムの中で次のようにコメントを記述(赤い文字の部分はすべてコメントです)することができます。
# # 2019.06.07 作成 # 作者:xxxx # old = 25 #年齢を入力 #年齢を出力する print (old)
コメントは行の先頭または行の最後であれば自由に記載できますが、長い行を途中で改行するために \ を記述した行にはコメントを記述することはできません。例えば次のように位置にコメントは記述できません。
num = 10 + 20 + 30 + 40 \ #ここにはコメント書けません
50 + 60
print (num)
※ 長い行を途中で改行して記述する方法については「長い文を途中で改行する」を参照されてください。
コメントを使って一時的にスクリプトを実行させないようにする
コメントはメモとして残しておく場合にも使用できますが、一時的にスクリプトを実行しないようにする場合などにも利用することができます。例えば次のようなプログラムがあったとします。
price = 500
price = price * 1.08
print (price)
プログラムを実行してみると次のような結果となります。
このプログラムの中で 2 行目の文を実行しないようにしたい場合に 2 行目を削除してもいいのですが、一時的に実行させたくない場合には行の先頭に # を記述してコメントにすると実行されなくなります。
price = 500
# price = price * 1.08
print (price)
プログラムを実行してみると 2 行目が実行されておらず次のような結果となります。
削除してしまうかわりにコメントにしておくことで、また行頭の # を削除するだけでコメントではなくすることができます。
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Python でプログラムの途中でコメントを記述する方法について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )
著者 / TATSUO IKURA
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