リストを作成する
リストを新しく作成する方法について解説します。リストには複数の要素が含まれますが、要素に対して値を指定して作成する方法の他に、変数を指定したり同じ要素を指定した個数繰り返すリストを作成することができます。
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値を指定してリストを作成する
リスト型は [ から ] までの間に複数の要素をカンマ(,)で区切って定義します。書式は次のとおりです。
[要素1, 要素2, ...]
要素には数値や文字列など Python で扱えるオブジェクトであれば何でも指定することができます。
[10, 20, 30, 40, 50]
["Blue", "Red", "Green"]
同じリストで要素毎に異なるデータ型のオブジェクトを指定することができます。
[25, "Yamada", True]
要素には別のリストを指定することができます。
["Tanaka", [87, 54, 62], 78]
要素が空のリストを作成することができます。
[]
作成したリストは数値や文字列のように変数に代入して利用することができます。
colorlist = ["Blue", "Red", "Green"]
変数に代入された値を要素として指定する
値を指定してリストを作成するときに、値を直接入力するかわりに値が代入された変数を指定してリストを作成することができます。
x = 10
y = 15
numlist = [x, y]
print(numlist)
>> [10, 15]
要素に変数名を指定した場合、要素には変数の参照が設定されるのではなくリストの作成時に変数に代入されていた値が直接記述されたのと同じ扱いとなります。その為、先ほどのリストは次のように作成したものとまったく同じです。
numlist = [10, 15]
print(numlist)
>> [10, 15]
リストを作成したあとに変数に別の値を代入しても、リストの要素は変更されません。
x = 10 y = 15 numlist = [x, y] print(numlist) >> [10, 15] x = 50 print(numlist) >> [10, 15]
要素を指定した個数繰り返すリストを作成する
例えば特定の値を持つ要素を指定した個数持つようなリストを作成する場合、次のように行うことができます。
リスト = [要素] * 個数
例えば数値の 0 を持つ要素が 10 個あるリストを作成するには次のように行います。
numlist = [0] * 10
print(numlist)
>> [0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0]
文字列の "undefined" を参照する要素が 5 個あるリストを作成するには次のように行います。
namellist = ["undefined"] * 5
print(namellist)
>> ['undefined', 'undefined', 'undefined', 'undefined', 'undefined']
指定した初期値が含まれる要素を指定した個数持つリストを作成したい場合などに便利です。
なお繰り返す要素に他のリストを指定した場合、リストを持つ要素を指定した個数持つ新しいリストを作成するのではなく、リストに含まれる要素を指定した個数分繰り返した新しいリストを作成します。
numlist = [10, 20, 30] * 3
print(numlist)
>> [10, 20, 30, 10, 20, 30, 10, 20, 30]
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リストを作成する方法について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )
著者 / TATSUO IKURA
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