四則演算に関する演算子
Python で用意されている数値型の値で利用可能な演算子の中で、加算や減算などを行う四則演算に関する演算子に関して解説します。
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四則演算に関する演算子
四則演算に関する演算子の一覧です。整数、浮動小数点数、複素数で利用可能です。
x + y x と y の和 x - y x と y の差 x * y x と y の積 x / y x と y の商 x // y x と y の商を切り下げたもの x % y x / y の剰余 -x x の符号反転 +x x そのまま x ** y x の y 乗
例えば加算を行うには次のように行います。
15 + 7 # 22 3.4 + 2.225 # 5.625 7 + 4.5 # 11.5
次のサンプルを見てください。
print("5 + 7 = " + str(5 + 7)) >> 5 + 7 = 12 print("4 * 8 = " + str(4 * 8)) >> 4 * 8 = 32 print("15 / 2 = " + str(15 / 2)) >> 15 / 2 = 7.5 print("15 // 2 = " + str(15 // 2)) >> 15 // 2 = 7 print("15 % 2 = " + str(15 % 2)) >> 15 % 2 = 1
演算子の // は商の整数部分だけを取得します。丸め方は負の無限大の方向に丸められます。例えば商の結果が 7.56 であれば 7 、 -4.785 であれば -5 となります。
もう一つ別のサンプルを見てください。
print("5.2 + 7.485 = " + str(5.2 + 7.485)) >> 5.2 + 7.485 = 12.685 print("8.21 * 3.5 = " + str(8.21 * 3.5)) >> 8.21 * 3.5 = 28.735000000000003 print("15.78 / 2.4 = " + str(15.78 / 2.4)) >> 15.78 / 2.4 = 6.575 print("15.78 // 2.4 = " + str(15.78 // 2.4)) >> 15.78 // 2.4 = 6.0 print("15.78 % 2.4 = " + str(15.78 % 2.4)) >> 15.78 % 2.4 = 1.38
演算子の // は商の整数部分だけを取得します。ただし浮動小数点数に対する演算の場合は結果は浮動小数点数となります。丸め方は整数の場合と同じく負の無限大の方向に丸められます。例えば商の結果が 7.56 であれば 7.0 、 -4.785 であれば -5.0 となります。
異なる数値型での演算
整数と整数、浮動小数点数と浮動小数点の演算だけでなく、整数と浮動小数点数との演算も可能です。異なる数値型で演算を行う場合、より制限が少ない数値型に変換されて演算が行われます。制限が少ない順序は 複素数 > 浮動小数点数 > 整数 となっているので、例えば整数と浮動小数点数の演算の場合は浮動小数点数で、浮動小数点数と複素数の場合は複素数として演算が行われます。
次のサンプルを見てください。
print("5 + 7.485 = " + str(5 + 7.485)) >> 5 + 7.485 = 12.485 print("8.21 * 5 = " + str(8.21 * 5)) >> 8.21 * 5 = 41.050000000000004 print("18 / 4.2 = " + str(18 / 4.2)) >> 18 / 4.2 = 4.285714285714286
整数と浮動小数点数の演算は、より制限の少ない浮動小数点数に変換されて行われ、演算の結果も浮動小数点数となります。
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Python で用意されている数値型の値で利用可能な演算子の中で、加算や減算などを行う四則演算に関する演算子に関して解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )
著者 / TATSUO IKURA
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