- Home ›
- 正規表現入門 ›
- 正規表現の色々な書き方
正規表現パターンでマッチした値と同じ値をパターンの別の場所でマッチさせる
キャプチャグループを使用することで、パターンの一部にマッチした値を取得することができますが、すでにマッチした値と同じ値をパターンの別の場所でマッチさせることができます。対象の文字列の中で複数の個所で同じ値にマッチするパターンを作成することができます。ここでは正規表現パターンでマッチした値と同じ値をパターンの別の場所でマッチさせる方法について解説します。
(Last modified: )
キャプチャした値と同じ値にマッチさせる
正規表現のパターンの中でキャプチャグループを使用することでパターン全体の一部分にマッチした文字列を取得することができます。(キャプチャグループについては「キャプチャグループを使って正規表現パターンの一部にマッチした文字列を取得する」を参照されてください)。
キャプチャグループでマッチした値を同じパターン内から参照し、既にキャプチャした値と同じ値にマッチするようにパターンに記述することができます。参照する場合は、キャプチャ 1 の値を参照するには \1
、キャプチャ 2 の値を参照するには \2
のようにパターン内に記述します。
\キャプチャ番号
次のサンプルをみてください。
Pattern : <(.+)>.*</\1> String : AA <p>BB CC <span>DD</span> EE</p> FF
このパターンでは <xxx> で始まり、 同じ値が記述された </xxx> までの文字列とマッチします。もしパターンの <(.+)>
の部分が <p> とマッチしたのであれば、パターンの </\1>
の部分は </p> にマッチします。
JavaScript
を使って記述すると次のようになります。( JavaScript
の正規表現リテラルでパターンを記述する場合、パターン内でスラッシュ( /
)はバックスラッシュ( \
)でエスケープしてください)。
const regex = /<(.+)>.*<\/\1>/; let result = regex.exec('AA <p>BB CC <span>DD</span> EE</p> FF'); console.log(result[0]); --> <p>BB CC <span>DD</span> EE</p>
キャプチャグループのパターンにマッチした <p> タグと、それに対応したタグ </p> にマッチさせることができました。
-- --
正規表現パターンでマッチした値と同じ値をパターンの別の場所でマッチさせる方法について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )
著者 / TATSUO IKURA
これから IT 関連の知識を学ばれる方を対象に、色々な言語でのプログラミング方法や関連する技術、開発環境構築などに関する解説サイトを運営しています。