文字列オブジェクトを作成する
複数の文字が組み合わさったものが文字列です。例えば「hello」や「こんにちは」などが文字列にあたります。ここでは Ruby で文字列オブジェクトを作成する方法について解説します。
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文字列オブジェクトを作成する
Ruby
では文字列もオブジェクトの一つであり、文字列オブジェクトは String
クラスを元に作成します。例えば次のように作成します。
String.new("Hello)
String
クラスで用意されているクラスメソッドの new
を使い、引数に指定した "Hello" という文字の集まりを持つオブジェクトを作成しています。
ただし、このような記述方法を行わなくてもプログラムの中で次のように文字列を作成することができます。
"文字列" '文字列'
ダブルクオーテーション("
)又はシングルクオーテーション('
)で文字列にしたい文字の集まりを囲うことで文字列オブジェクトが作成されます。例えば次のように記述します。
"こんにちは" 'Hello World'
上記で言えば「こんにちは」や「Hello World」がそれぞれ文字列となります。これは次のように記述した場合と同じです。
String.new("こんにちは") String.new('Hello World')
通常は String
クラスの new
メソッドを使うことはなく、単に "
か '
で文字を囲って文字列を作成します。ただ作成した文字列は String
クラスのオブジェクトであり、 String
クラスで用意されているメソッドが使用できることを覚えておいて下さい。
なおダブルクオーテーションで囲った場合とシングルクオーテーションで囲った場合はプログラムの中で扱われ方が異なります。詳しくは次のページ以降で確認していきます。
文字列を画面に出力する
サンプルプログラムを作成していく上で、文字列を標準出力に出力する場合が結構あります。そこで文字列を出力する方法を簡単に確認しておきます。
文字列を出力するには put
メソッド、または print
メソッドを使います。
puts(*arg) print(*arg)
引数に指定した文字列を順に出力します。複数の文字列を一度に出力する場合はカンマ(,)で区切って記述します。 puts
メソッドの方は引数を出力したあとで改行も出力されます。
なお put
メソッドや print
メソッドは Kernel
モジュールで定義されているメソッドです。 Kernel
モジュールはすべてのクラスから参照できるメソッドを定義しています。
実際には次のように使用します。
puts("こんにちは") print('Hello World')
では簡単なプログラムで確認してみます。
# encoding: UTF-8 puts("こんにちは") print("Hello\n")
下記のように実行して下さい。
上記のように「こんにちは」「Hello World」と表示されました。 print
メソッドは自動で改行しませんので、文字列の最後に改行コード( \n
)を入力していっしょに出力しています。
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Ruby で文字列オブジェクトを作成する方法について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )
著者 / TATSUO IKURA
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