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コメントの記述
JSPページを作成する場合、HTML文としてのコメント、JSPとしてのコメント、Javaとしてのコメント、の3種類のコメントが最大で含まれる事になりますので、一度整理しておきます。
HTML文としてのコメント
JSPページ内ではHTML文を直接記述できますので、HTML文の構文に沿ったコメントを記述することもできます。HTML文の場合は次のように記述します。
<!-- HTMLのコメント -->
例えば次のようになります。
<%@ page contentType="text/html;charset=Shift_JIS" %>
<html>
<head>
<title>Hello World!</title>
</head>
<body>
<!-- JSPのテストページです -->
<h1>Hello World!</h1>
<%
out.println(new java.util.Date());
%>
</body>
</html>
JSPとしてのコメント
JSPページ内にJSPとしてのコメントを記述することができます。JSPではコメントは次のように定義されています。
<%-- JSPのコメント --%>
例えば次のようになります。
<%@ page contentType="text/html;charset=Shift_JIS" %>
<html>
<head>
<title>Hello World!</title>
</head>
<body>
<!-- JSPのテストページです -->
<h1>Hello World!</h1>
<%-- 日付を出力します --%>
<%
out.println(new java.util.Date());
%>
</body>
</html>
HTML文としてのコメントとJSPとしてのコメントは同じようで大きな違いがあります。
HTML文のコメントの場合は「コメントが記述されたHTML文」ですので、JSPページからサーブレットに変換される時にHTML文のコメントも「out.println()」によってクライアントに対して出力が行われます(出力されますがコメントですのでブラウザ上では表示されません。ブラウザに表示されたHTMLのソースを見るとコメントがあることが分かります)。
それに対してJSPとしてのコメントはあくまでコメントですのでコメント自身がクライアントに出力されることはありません。その為、クライアントに出力したくないコメントを記述する場合にはJSPのコメントを使います。
Javaとしてのコメント
JSPページ内であってもスクリプトレット内はJavaの構文で記述する必要があります。そのためスクリプトレット内でコメントを記述する場合はJavaのコメントの構文に従って記述する必要があります。Javaではコメントは次のように定義されています。
// Javaのコメント 又は /* Javaのコメント */
「//」を使う場合にはその1行だけがコメントになります。「/* ... */」を使う場合には「/*」から「*/」までの間が全てコメントとなります。複数行に渡っても構いません。
例えば次のようになります。
<%@ page contentType="text/html;charset=Shift_JIS" %>
<html>
<head>
<title>Hello World!</title>
</head>
<body>
<!-- JSPのテストページです -->
<h1>Hello World!</h1>
<%-- 日付を出力します --%>
<%
// java.util.Dataを使います
out.println(new java.util.Date());
%>
</body>
</html>
Javaにおけるコメントも出力結果には反映されません。
( Written by Tatsuo Ikura )
著者 / TATSUO IKURA
これから IT 関連の知識を学ばれる方を対象に、色々な言語でのプログラミング方法や関連する技術、開発環境構築などに関する解説サイトを運営しています。