絶対値を取得する

Math クラスで用意されている abs メソッドを使用すると、引数に指定した値の絶対値を取得することができます。引数に指定するデータ型毎に同じ名前のメソッドが複数用意されています。ここでは Java で数値の絶対値を取得する方法について解説します。

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Math.absメソッドの使い方

数値の絶対値を取得するには Math クラスで用意されている abs メソッドを使います。 abs メソッドはクラスメソッドです。引数のデータ型によって同じ名前のメソッドがいくつか用意されていますが、例として int 型の値を引数に取るメソッドを確認します。

public static int abs(int a)

パラメータ:
a - 絶対値を決定する引数

戻り値:
引数の絶対値。

1 番目の引数に指定した値の絶対値を戻り値として返します。対象の数値が正の数、または 0 だった場合はそのまま返し、負の数だった場合は符号を反転させて返します。

引数のデータ型が異なる同じ名前のメソッドとして次のものが用意されています。

public static long abs(long a)
public static double abs(double a)
public static float abs(float a)

次のサンプルを見てください。

System.out.println(Math.abs(-18));  // 18
System.out.println(Math.abs(-7.224));  // 7.224

引数に指定した値の絶対値を取得して画面に表示しました。

サンプルコード

それでは簡単なサンプルプログラムを作って試してみます。テキストエディタで次のように記述したあと、 JSample1-1.java という名前で保存します。

class JSample1_1{
  public static void main(String[] args){
    int i1 = 24;
    int i2 = -18;
    System.out.println(i1 + " -> " + Math.abs(i1));
    System.out.println(i2 + " -> " + Math.abs(i2));

    double d1 = 14.53;
    double d2 = -7.224;
    System.out.println(d1 + " -> " + Math.abs(d1));
    System.out.println(d2 + " -> " + Math.abs(d2));
  }
}

コンパイルを行います。

javac -encoding UTF-8 JSample1_1.java

その後で、次のように実行してください。

java JSample1_1

Math.absメソッドの使い方(1)

int 型の数値と double 型の数値についてそれぞれ正の値と負の値の絶対値を取得し画面に表示しました。

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Java で数値の絶対値を取得する方法について解説しました。

( Written by Tatsuo Ikura )

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著者 / TATSUO IKURA

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