変数の値を取り出す
変数に格納された値は取り出すことができます。変数は一度取り出されたら値がなくなるわけではないので、何度でも変数から値を取り出すことができます。ここでは Java で変数に格納された値を取り出す方法について解説します。
(Last modified: )
変数に格納されている値を取り出す
変数に格納されている値を取り出すには、取り出したい個所で変数名を記述してください。例えば変数に格納されている値を画面に出力するには、次のように記述します。
int num; num = 10; System.out.println(num); # 10 が出力される
変数名の num が画面に出力されるのではなく、変数 num に格納されている値の 10 が取り出されて画面に出力されます。
もうひとつ違う例です。
int rate = 8; int num; num = 500 * rate; # 500 × 8
変数名の num には 500 と変数 rate に格納されている値 8 を乗算した結果が代入されます。
このように変数に格納されている値を利用したい場所で変数名を記述することで、変数に格納されている値を取り出して利用することができます。
また変数に格納されている値は一度取り出してもなくなることはありません。何度でも取り出すことができます。次の例をみてください。
int num; num = 10; System.out.println(num); # 10 が出力される System.out.println(num); # 10 が出力される System.out.println(num); # 10 が出力される
変数に格納されている値を 3 回取り出しています。変数から値を取り出しても値はなくなりませんので何度でも取り出すことができます。
それでは簡単なサンプルプログラムを作って試してみます。テキストエディタで次のように記述したあと、 JSample8-1.java という名前で保存します。
class JSample8_1{ public static void main(String[] args){ int sum; sum = 80 + 76 + 94; System.out.println("合計:" + sum); int average; average = sum / 3; System.out.println("平均:" + average); } }
コンパイルを行います。
javac -encoding UTF-8 JSample8_1.java
その後で、次のように実行してください。
java JSample8_1
変数 sum に 3 つの数値の合計を代入し、そのあとで変数 num に格納されている値を画面に出力しました。次に変数 average に 変数 sum に格納されている値を 3 で除算した結果を代入し、そのあとで変数 average に格納されている値を画面に出力しました。
-- --
Java で変数に格納された値を取り出す方法について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )
著者 / TATSUO IKURA
これから IT 関連の知識を学ばれる方を対象に、色々な言語でのプログラミング方法や関連する技術、開発環境構築などに関する解説サイトを運営しています。