データモデルからデータを削除する

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コンボボックスが作成された後で、データを削除する方法を確認します。データを削除するにはインデックスを指定する方法とオブジェクトを指定する方法があります。

まずインデックスを指定して削除する方法です。DefaultComboBoxModelクラスで用意されている「removeElementAt」メソッドを使います。

public void removeElementAt(int index)

特定のインデックスから項目を削除します。このメソッドの実装は、登録された
すべての ListDataListener に項目の削除を通知する必要があります。

パラメータ:
  index - 削除するオブジェクトの位置

引数に削除する項目の位置を表すint型の値を指定します。既にあるデータの中で先頭の位置から数えたインデックスを指定して下さい。例えば先頭の項目のインデックスは「0」です。

実際の使い方は次のようになります。

String[] combodata = {"Swing", "Java2D", "Java3D", "JavaMail"};
DefaultComboBoxModel model = new DefaultComboBoxModel(combodata);

model.removeElementAt(1);

次にオブジェクトを指定して削除する方法です。DefaultComboBoxModelクラスで用意されている「removeElement」メソッドを使います。

public void removeElement(Object anObject)

モデルから項目を削除します。このメソッドの実装は、登録されたすべての
ListDataListener に項目の削除を通知する必要があります。

パラメータ:
  anObject - 削除する Object

引数に削除する項目のオブジェクトを指定します。

実際の使い方は次のようになります。

String[] combodata = {"Swing", "Java2D", "Java3D", "JavaMail"};
DefaultComboBoxModel model = new DefaultComboBoxModel(combodata);

model.removeElement("Java2D");

サンプルプログラム

では簡単なサンプルを作成して試してみます。

JComboBoxTest13.java

import javax.swing.*;
import java.awt.Dimension;
import java.awt.BorderLayout;
import java.awt.event.*;

public class JComboBoxTest13 extends JFrame implements ActionListener{

  DefaultComboBoxModel model;
  JTextField indextext;
  JButton button;

  public static void main(String[] args){
    JComboBoxTest13 frame = new JComboBoxTest13();

    frame.setDefaultCloseOperation(JFrame.EXIT_ON_CLOSE);
    frame.setBounds(10, 10, 300, 200);
    frame.setTitle("タイトル");
    frame.setVisible(true);
  }

  JComboBoxTest13(){
    String[] combodata = {"Swing", "Java2D", "Java3D", "JavaMail"};
    model = new DefaultComboBoxModel(combodata);

    JComboBox combo = new JComboBox(model);
    combo.setPreferredSize(new Dimension(80, 30));

    JPanel p = new JPanel();
    p.add(combo);

    indextext = new JTextField(2);
    button = new JButton("delete");
    button.addActionListener(this);

    JPanel controlPanel = new JPanel();
    controlPanel.add(new JLabel("index:"));
    controlPanel.add(indextext);
    controlPanel.add(button);

    getContentPane().add(p, BorderLayout.CENTER);
    getContentPane().add(controlPanel, BorderLayout.PAGE_END);
  }

  public void actionPerformed(ActionEvent e) {
    int index = Integer.parseInt(indextext.getText());

    int size = model.getSize();
    if ((index < 0) || (index >= size)){
        indextext.setText("");
        return;
    }

    model.removeElementAt(index);
    indextext.setText("");
  }
}

上記をコンパイルした後で実行すると次のように表示されます。

JComboBoxでデータモデルを使ってデータを削除する

JComboBoxでデータモデルを使ってデータを削除する

画面下部のテキストボックスに削除したいデータの位置を入力してボタンをクリックして下さい。

JComboBoxでデータモデルを使ってデータを削除する

コンボボックスの指定の位置のデータが削除されていることが確認できます。

JComboBoxでデータモデルを使ってデータを削除する

( Written by Tatsuo Ikura )

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著者 / TATSUO IKURA

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