データモデルで指定の項目を選択する

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コンボボックスで指定の項目を選択するにはJComboBoxクラスでメソッドが用意されていますが、データモデルのオブジェクトを使って選択することもできます。DefaultComboBoxModelクラスで用意されている「setSelectedItem」メソッドを使います。

public void setSelectedItem(Object anObject)

選択された項目の値を設定します。選択された項目が null でもかまいません。

パラメータ:
  anObject - コンボボックスの値。選択されていない場合は null

引数に選択する項目のオブジェクトを指定します。

実際の使い方は次のようになります。

String[] combodata = {"Swing", "Java2D", "Java3D", "JavaMail"};
DefaultComboBoxModel model = new DefaultComboBoxModel(combodata);

model.setSelectedItem("Java2D");

インデックスを指定して選択するメソッドは用意されていませんが、インデックスを指定してオブジェクトを取得するメソッドが用意されていますので組み合わせて利用します。インデックスからオブジェクトを取得するにはDefaultComboBoxModelクラスで用意されている「getElementAt」メソッドを使います。

public Object getElementAt(int index)

指定されたインデックスの値を返します。

パラメータ:
  index - 要求するインデックス 
戻り値:
  index の値

引数に取得したい項目のインデックス番号をint型の値で指定します。戻り値として指定したインデックス番号の項目のオブジェクトを取得できます。

このメソッドを使ってインデックスを指定して項目を選択するには次のようになります。

String[] combodata = {"Swing", "Java2D", "Java3D", "JavaMail"};
DefaultComboBoxModel model = new DefaultComboBoxModel(combodata);

model.setSelectedItem(model.getElementAt(1));

サンプルプログラム

では簡単なサンプルを作成して試してみます。

JComboBoxTest14.java

import javax.swing.*;
import java.awt.Dimension;
import java.awt.BorderLayout;

public class JComboBoxTest14 extends JFrame{

  public static void main(String[] args){
    JComboBoxTest14 frame = new JComboBoxTest14();

    frame.setDefaultCloseOperation(JFrame.EXIT_ON_CLOSE);
    frame.setBounds(10, 10, 300, 200);
    frame.setTitle("タイトル");
    frame.setVisible(true);
  }

  JComboBoxTest14(){
    String[] combodata = {"Swing", "Java2D", "Java3D", "JavaMail"};
    DefaultComboBoxModel model = new DefaultComboBoxModel(combodata);

    JComboBox combo = new JComboBox(model);
    combo.setPreferredSize(new Dimension(80, 30));

    model.setSelectedItem(model.getElementAt(1));

    JPanel p = new JPanel();
    p.add(combo);

    getContentPane().add(p, BorderLayout.CENTER);
  }
}

上記をコンパイルした後で実行すると次のように表示されます。

JComboBoxでデータモデルを指定の項目を選択する

JComboBoxでデータモデルを指定の項目を選択する

今回は上から2番目の項目を選択しています。

( Written by Tatsuo Ikura )

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著者 / TATSUO IKURA

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