選択されている項目を取得する
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スピナーで現在選択されている項目(表示されている項目)を取得する方法を確認します。SpinnerDateModelクラスで用いされている「getValue」メソッドを使います。
getValue public Object getValue()
このシーケンスの Date のうち、現在の要素を返します。 戻り値: value プロパティー
戻り値として現在スピナーで選択されている項目をObjectクラスのオブジェクトとして取得します。Dateクラスに変換して利用します。
また最初からDateクラスのオブジェクトとして取得するメソッドも用意されています。SpinnerDateModelクラスで用いされている「getDate」メソッドを使います。
getDate public Date getDate()
このシーケンスの Date のうち、現在の要素を返します。このメソッドは、 (Date)getValue に相当します。 戻り値: value プロパティー
戻り値として現在スピナーで選択されている項目をDateクラスのオブジェクトとして取得します。Dateクラスに変換して利用します。
実際の使い方は次のようになります。
SpinnerModel model = new SpinnerDateModel(); JSpinner spinner = new JSpinner(model); Date value = model.getDate();
サンプルプログラム
では簡単なサンプルを作成して試してみます。
import javax.swing.*; import java.awt.Dimension; import java.awt.BorderLayout; import java.util.Date; import java.awt.event.*; public class JSpinnerTest16 extends JFrame implements ActionListener{ SpinnerDateModel model; public static void main(String[] args){ JSpinnerTest16 frame = new JSpinnerTest16(); frame.setDefaultCloseOperation(JFrame.EXIT_ON_CLOSE); frame.setBounds(10, 10, 300, 200); frame.setTitle("タイトル"); frame.setVisible(true); } JSpinnerTest16(){ model = new SpinnerDateModel(); JSpinner spinner = new JSpinner(model); spinner.setPreferredSize(new Dimension(150, 25)); JPanel p = new JPanel(); p.add(spinner); JButton button = new JButton("get"); button.addActionListener(this); JPanel buttonPanel = new JPanel(); buttonPanel.add(button); getContentPane().add(p, BorderLayout.CENTER); getContentPane().add(buttonPanel, BorderLayout.PAGE_END); } public void actionPerformed(ActionEvent e){ Date value = model.getDate(); JOptionPane.showMessageDialog(this, "Date:" + value); } }
上記をコンパイルした後で実行すると次のように表示されます。
画面下部のボタンをクリックすると現在表示されている値を取得します。
( Written by Tatsuo Ikura )
著者 / TATSUO IKURA
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