テキストフィールドで入力されたテキストのフォントを設定する
テキストフィールドでは利用者がテキストを入力することができますが、入力された文字で使用されるフォントを設定することができます。ここではテキストフィールドで入力されたテキストで使用するフォントを設定する方法について解説します。
(2022 年 04 月 11 日公開 / 2022 年 04 月 11 日更新)
目次
フォントを設定する
テキストフィールドに入力されたテキストのフォントを設定するには、 JTextField クラスの親クラスである JComponent クラスで用意されている setFont メソッドを使います。
public void setFont(Font font)
このコンポーネントのフォントを設定します。
オーバーライド:
setFont 、クラス: Container
パラメータ:
font - このコンポーネントに指定するFont
引数にはフォントを表すFontクラスのオブジェクトを指定して下さい。(Fontクラスの使い方は「Fontクラス」を参照して下さい)。
実際の使い方は次のようになります。フォントの指定は物理フォント名であっても論理フォント名であっても可能です。
JTextField text1 = new JTextField(20); text1.setFont(new Font("MS ゴシック", Font.BOLD, 16)); JTextField text2 = new JTextField(20); text2.setFont(new Font(Font.DIALOG_INPUT, Font.PLAIN, 20));
なおテキストフィールドでフォントを変更すると、テキストフィールドのサイズが自動的に変更される場合があります。
それでは簡単なサンプルプログラムを作って試してみます。テキストエディタで次のように記述したあと、 JSample4_1.java という名前で保存します。
import javax.swing.JFrame; import javax.swing.JTextField; import javax.swing.JPanel; import java.awt.Container; import java.awt.BorderLayout; import java.awt.Font; class JSample4_1 extends JFrame{ public static void main(String args[]){ JSample4_1 frame = new JSample4_1("MyTitle"); frame.setVisible(true); } JSample4_1(String title){ setTitle(title); setBounds(100, 100, 600, 400); setDefaultCloseOperation(JFrame.EXIT_ON_CLOSE); JTextField text1 = new JTextField("Tokyo", 10); JTextField text2 = new JTextField("Osaka", 10); text2.setFont(new Font(Font.DIALOG_INPUT, Font.BOLD, 20)); JTextField text3 = new JTextField("Kyoto", 10); text3.setFont(new Font("Century", Font.ITALIC, 30)); JPanel p = new JPanel(); p.add(text1); p.add(text2); p.add(text3); Container contentPane = getContentPane(); contentPane.add(p, BorderLayout.CENTER); } }
次のようにコンパイルを行います。
javac JSample4_1.java
コンパイルが終わりましたら実行します。
java JSample4_1
テキストフィールドを 3 つ追加しました。 1 つ目はフォントの設定を行っていませんが、 2 つ目と 3 つ目はそれぞれフォントを設定してあります。
3 つのテキストフィールドの列数はいずれも 10 に設定してありますが、フォントの設定によって 1 文字を表示するために必要となるサイズ異なるため、テキストフィールドのサイズは列数が同じであっても違ってきています。
-- --
テキストフィールドで入力されたテキストで使用するフォントを設定する方法について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )
著者 / TATSUO IKURA
これから IT 関連の知識を学ばれる方を対象に、色々な言語でのプログラミング方法や関連する技術、開発環境構築などに関する解説サイトを運営しています。