BASE関数:10進数の数値を指定の基数に変換する

BASE 関数は Excel で用意されている関数の一つで、引数に指定した 10 進数の形式で記述された数値を指定の基数の形式の文字列に変換します。例えば 10 進数の数値を 6 進数や 14 進数など任意の基数の形式に変換ができます。ここでは Excel における BASE 関数の使い方について解説します。

※ BASE 関数とは逆に任意の基数を使って記述された数値の文字列表現を 10 進数の形式に変換するには DECIMAL 関数を使用します。詳しい使い方は「DECIMAL関数:指定した基数で記述された数値の文字列表現を10進数に変換する」を参照されてください。

※ Excel の対応バージョン : 365 web 2021 2019 2016 2013

※ 公式サイトでの解説 : BASE 関数

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BASE関数の使い方

BASE 関数は 10 進数の形式で記述された数値を指定した基数の形式の文字列に変換します。

BASE(数値,基数,桁数)

1 番目の引数に対象の数値を指定します。数値は 10 進数の形式で記述し、 0 以上、2^53 未満の整数で指定してください。

2 番目の引数に変換する基数を指定します。 2 以上、36 以下の整数で指定してください。例えば 2 を指定した場合は 10 進数の数値を 2 進数の 形式に変換し、変換した文字列として取得します。

3 番目の引数には戻り値の桁数を指定します。例えば基数として 2 を指定した場合に、変換した戻り値が "1010" だった場合、 2 番目の引数を省略した場合は "1010" が返されますが、 3 番目の引数に例えば 6 を指定した場合は 0 で補って "001010" という文字列が返されます。なお戻り値の値が 4 桁なのに 2 番目の引数に 3 を指定するなど必要な桁数よりも小さい値を指定すると #NUM! エラーが発生します。

例えば 1 番目の引数に 20 、 2 番目の引数に 8 を指定すると、戻り値は "24" になります。

=BASE(20,8)
--> 24

1 番目の引数に 20 、 2 番目の引数に 16 を指定すると、戻り値は "14" になります。

=BASE(20,16)
--> 14

1 番目の引数に 20 、 2 番目の引数に 16 、 3 番目の引数に 4 を指定すると、戻り値は "0014" になります。

=BASE(20,16,4)
--> 0014

BASE関数のサンプル

それでは実際に BASE 関数を使ってみます。 Excel のシートに対象の数値を次のように入力しました。

BASE関数のサンプル(1)

変換した結果を表示する D3 セルを選択し、次のように入力しました。 1 番目の引数に変換する対象の数値として B3 を指定しています。また 2 番目の引数に変換する基数として C3 を指定しています。今回 3 番目の引数の桁数は省略しました。

=BASE(B3,C3)

BASE関数のサンプル(2)

Enter キーを押すと、 D3 セルには次のように表示されます。

BASE関数のサンプル(3)

D4 セルから D6 セルに対しても同じように BASE 関数を入力すると、次のように表示されました。

BASE関数のサンプル(4)

関数の挿入を使ってBASE関数を入力する

BASE 関数を入力する場合に関数の挿入を使って行う方法を試してみます。関数を挿入するセルをクリックして選択したあとで、関数の挿入をクリックします。

関数の挿入を使ってBASE関数を入力する(1)

「関数の挿入」ダイアログが表示されたら関数名のところで「BASE」をクリックしてください。そのあとで「OK」をクリックしてください。

関数の挿入を使ってBASE関数を入力する(2)

「関数の引数」ダイアログが表示されたら、 1 番目の引数に変換する対象となる数値が入力されたセルを指定します。 1 番目の引数を入力するテキストボックスをクリックして選択してから引数に入力するセル範囲を Excel 上で選択して下さい。

関数の挿入を使ってBASE関数を入力する(3)

関数の挿入を使ってBASE関数を入力する(4)

ダイアログの引数のところに先ほど選択したセルが表示されます。

関数の挿入を使ってBASE関数を入力する(5)

続いて 2 番目の引数に変換する基数が入力されたセルを指定します。 2 番目の引数を入力するテキストボックスをクリックして選択してから引数に入力するセルを Excel 上でクリックして下さい。

関数の挿入を使ってBASE関数を入力する(6)

関数の挿入を使ってBASE関数を入力する(7)

ダイアログの 2 番目の引数のところに先ほどクリックしたセルが表示されます。

関数の挿入を使ってBASE関数を入力する(8)

続いて 3 番目の引数に桁数が入力されたセルを指定します。 3 番目の引数を入力するテキストボックスをクリックして選択してから今回は直接 8 を入力しました。

関数の挿入を使ってBASE関数を入力する(9)

引数の指定が終わると結果としてセルに表示される値も表示されます。最後に「OK」をクリックしてください。

関数の挿入を使ってBASE関数を入力する(10)

最初に選択したセルに BASE 関数が入力され、対象の数値を指定した基数に変換し文字列として取得した結果がセルに表示されます。

関数の挿入を使ってBASE関数を入力する(11)

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Excel における BASE 関数の使い方について解説しました。

( Written by Tatsuo Ikura )

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著者 / TATSUO IKURA

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