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DECIMAL関数:指定した基数で記述された数値の文字列表現を10進数に変換する
DECIMAL 関数は Excel で用意されている関数の一つで、指定した基数で記述された数値の文字列表現を 10 進数に変換します。例えば 6 進数や 20 進数の形式で記述された文字列を 10 進数の数値に変換ができます。ここでは Excel における DECIMAL 関数の使い方について解説します。
※ DECIMAL 関数とは逆に 10 進数の数値を任意の基数の数値に変換するには BASE 関数を使用します。詳しい使い方は「BASE関数:10進数の数値を指定の基数に変換する」を参照されてください。
※ Excel の対応バージョン : 365 web 2021 2019 2016 2013
※ 公式サイトでの解説 : DECIMAL 関数
(Last modified: )
DECIMAL関数の使い方
DECIMAL 関数は指定の基数で記述された数値の文字列表現を 10 進数の数値に変換します。
DECIMAL(文字列,基数)
1 番目の引数に対象の文字列を指定します。文字列は 255 文字以内で指定し、 2 番目の引数で指定する基数に従った数値の文字列表現である必要があります。
2 番目の引数に 1 番目の文字列で使用している基数を指定します。 2 以上、36 以下の整数で指定してください。
例えば 1 番目の引数に "100011" 、 2 番目の引数に 2 を指定すると、戻り値は 35 になります。
=DECIMAL("100011",2) --> 35
1 番目の引数に 7F05 、 2 番目の引数に 16 を指定すると、戻り値は 32517 になります。
=DECIMAL("7F05",16) --> 32517
DECIMAL関数のサンプル
それでは実際に DECIMAL 関数を使ってみます。 Excel のシートに対象の数値を次のように入力しました。
変換した結果を表示する D3 セルを選択し、次のように入力しました。 1 番目の引数に変換する対象の文字列として B3 を指定しています。また 2 番目の引数の対象の文字列で使用している基数として C3 を指定しています。
=DECIMAL(B3,C3)
Enter
キーを押すと、 D3 セルには次のように表示されます。
D4 セルから D6 セルに対しても同じように DECIMAL 関数を入力すると、次のように表示されました。
16 進数の場合は 0 から 9 に加えて A から F の文字、 20 進数の場合は 0 から 9 に加えて A から J の文字が使用されます。
関数の挿入を使ってDECIMAL関数を入力する
DECIMAL 関数を入力する場合に関数の挿入を使って行う方法を試してみます。関数を挿入するセルをクリックして選択したあとで、関数の挿入をクリックします。
「関数の挿入」ダイアログが表示されたら関数名のところで「DECIMAL」をクリックしてください。そのあとで「OK」をクリックしてください。
「関数の引数」ダイアログが表示されたら、 1 番目の引数に変換する対象となる文字列が入力されたセルを指定します。 1 番目の引数を入力するテキストボックスをクリックして選択してから引数に入力するセル範囲を Excel 上で選択して下さい。
ダイアログの引数のところに先ほど選択したセルが表示されます。
続いて 2 番目の引数に対象の文字列で使用している基数が入力されたセルを指定します。 2 番目の引数を入力するテキストボックスをクリックして選択してから引数に入力するセルを Excel 上でクリックして下さい。
ダイアログの 2 番目の引数のところに先ほどクリックしたセルが表示されます。
引数の指定が終わると結果としてセルに表示される値も表示されます。最後に「OK」をクリックしてください。
最初に選択したセルに DECIMAL 関数が入力され、対象の文字列を 10 進数の数値に変換した結果がセルに表示されます。
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Excel における DECIMAL 関数の使い方について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )
著者 / TATSUO IKURA
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