SIN関数:サイン(正弦)を取得する
SIN 関数は Excel で用意されている関数の一つで、指定した角度のサイン(正弦)を取得します。ここでは Excel における SIN 関数の使い方について解説します。
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SIN関数の使い方
SIN
関数は指定した角度のサイン(正弦)を取得します。
SIN(角度)
引数に角度をラジアン単位で指定します。戻り値としてサイン(正弦)を返します。
サイン(正弦)とは次の図のような直角三角形で鋭角を θ としたとき、次のように定義されるものです。
角度はラジアン単位で指定します。度単位で 180° はラジアン単位で π = 3.141592654・・・ です。例えば 30° なら 3.141592654 / 6 = 0.523598776 を、 45° なら 3.141592654 / 4 = 0.785398164 を指定してください。
度単位 | ラジアン単位 |
---|---|
30 | π/6 (=0.523598776) |
45 | π/4 (=0.785398163) |
60 | π/3 (=1.047197551) |
90 | π/2 (=1.570796327) |
180 | π (=3.141592654) |
360 | 2π (=6.283185307) |
よってラジアン単位の値で直接指定する場合、度単位で 30° の SIN
を取得するには SIN(0.523598776)
と取得し、 45° の SIN
を取得するには SIN(0.785398163)
と取得します。
=SIN(0.523598776) --> 0.5 =SIN(0.785398163) --> 0.707106781
度単位の角度を引数に指定する
Excel では RADIANS
関数を使って度単位の角度をラジアン単位に変換することができます。
RADIANS(角度)
よって度単位で 30° の SIN
を取得するには SIN(RADIANS(30))
と取得し、 45° の SIN
を取得するには SIN(RADIANS(45))
と取得します。
=SIN(RADIANS(30)) --> 0.5 =SIN(RADIANS(45)) --> 0.707106781
※ RADIANS
関数について詳しくは「RADIANS関数:度単位の角度をラジアン単位に変換する」を参照されてください。
また Excel では π
(=3.141592654) は PI
関数を使って次のように取得することができます。
PI()
よって度単位で 30° の SIN
を取得するには SIN(PI()/6)
と取得し、 45° の SIN
を取得するには SIN(PI()/4)
と取得することもできます。
=SIN(PI()/6) --> 0.5 =SIN(PI()/4) --> 0.707106781
※ PI
関数について詳しくは「PI関数:円周率を取得する」を参照されてください。
SIN関数のサンプル
それでは実際に SIN
関数を使ってみます。 Excel のシートに対象の数値を次のように入力しました。
結果を表示する D3 セルに次のように SIN
関数を入力します。引数にラジアン単位の角度が入力されたセルを指定します。
=SIN(C3)
Enter
キーを押すと、 D3 セルには次のように表示されます。
D4 セルおよび D5 セルについても同じように SIN
関数を入力しました。
SIN関数を使ってサインのグラフを作成する
SIN
関数を使ってサインのグラフ y = sinθ を作成してみます。まず角度として -180° から 540° まで 30° 間隔で入力しました。
度数単位で指定した角度に対する SIN
を取得するため =SIN(RADIANS(角度))
と入力します。
同じ計算式を他のセルにも入力していきます。
それではグラフを作成します。作成したデータをすべて選択してください。
「挿入」タブをクリックしてください。
リボンが表示されたら「グラフ」グループの中の「散布図(X,Y) またはバブルチャートの挿入」をクリックしてください。
表示されたグラフの一覧の中から「散布図(平滑線)」をクリックしてください。
SIN
関数を使って y = sinθ のグラフが作成できました。
※ Excel で散布図のグラフを作成する方法について詳しくは「散布図の使い方」を参照されてください。
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Excel における SIN 関数の使い方について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )
著者 / TATSUO IKURA
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