ATAN2関数:XY座標からアークタンジェント(逆正接)を取得する
ATAN2 関数は Excel で用意されている関数の一つで、指定したX座標とY座標の値からアークタンジェント(逆正接)を取得します。ここでは Excel における ATAN2 関数の使い方について解説します。
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ATAN2関数の使い方
ATAN2
関数は指定したX座標とY座標の値からアークタンジェント(逆正接)を取得します。
ATAN2(x座標,y座標)
アークタンジェント(逆正接)はタンジェントの逆関数です。タンジェントは角度から数値を取得しますが、アークタンジェントは引数に指定した X 座標と Y 座標からタンジェントの値を計算し、その数値から角度を取得します。図で表すと次のような角度 Θ を取得します。
ATAN2
関数の引数に指定した X 座標および Y 座標が表す点と原点を結んだ直線に対する X 軸との間の角度を取得します。
ATAN2
関数の戻り値の角度は -π から π の範囲となります。
=ATAN2(1,1) --> 0.785398163 =ATAN2(1,3) --> 1.249045772
アークタンジェントはタンジェントの逆関数なので、 ATAN2
関数で取得した角度を TAN
関数の引数に指定すると、 ATAN2
関数の引数に指定した値 x と y を使った x/y を取得することができます。
=TAN(0.785398163) --> 0.999999999 =TAN(1.249045772) --> 2.999999996
※ TAN
関数について詳しくは「TAN関数:タンジェント(正接)を取得する」を参照されてください。
ATAN2関数のサンプル
それでは実際に ATAN2
関数を使ってみます。 Excel のシートに対象の数値を次のように入力しました。
結果を表示する D3 セルに次のように ATAN2
関数を入力します。 1 番目の引数に X 座標の値が入力されたセルを指定します。 2 番目の引数に Y 座標の値が入力されたセルを指定します。
=ATAN2(B3,C3)
Enter
キーを押すと、 D3 セルには次のように表示されます。
D4 セルおよび D5 セルについても同じように ATAN2
関数を入力しました。
取得した角度の単位はラジアンです。ラジアン単位の角度を度単位に変換するには DEGREES
関数を使用します。詳しい使い方は「DEGREES関数:ラジアン単位の角度を度単位に変換する」を参照されてください。
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Excel における ATAN2 関数の使い方について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )
著者 / TATSUO IKURA
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