三角関数/逆三角関数に関する関数

MySQL で用意されている三角関数および逆三角関数に関する関数の使い方について解説します。三角関数の方は SIN (サイン)、 COS (コサイン)、 TAN (タンジェント)、 COT(コタンジェント)、逆三角関数の方は ASIN (アークサイン)、 ACOS (アークコサイン)、 ATAN (アークタンジェント)について使い方を解説します。

※ 関連する関数 PI関数RADIANS関数/DEGREES関数

(Last modified: )

三角関数/逆三角関数の使い方

三角関数に関する関数の一覧です。

SIN(X)
COS(X)
TAN(X)
COT(X)

引数に指定した値の正弦(サイン)、余弦(コサイン)、正接(タンジェント)、余接(コタンジェント)を返します。引数の単位はラジアンです。

逆三角関数に関する関数の一覧です。

ASIN(X)
ACOS(X)
ATAN(X)

引数に指定した値の逆正弦(アークサイン)、逆余弦(アークコサイン)、逆正接(アークタンジェント)を返します。戻り値の単位はラジアンです。

角度とラジアンの関係は次の通りです。

180°=  π ラジアン
 90°=1/2π ラジアン
 60°=1/3π ラジアン
 45°=1/4π ラジアン
 30°=1/6π ラジアン

π = 3.141592653589793 です。PI関数でも取得することができます。詳しくは「PI関数 (円周率πを取得する)」を参照してください。

-- --

それでは実際に試してみます。最初に三角関数です。次のように実行してください。

select sin(pi()/3), cos(pi()/3), tan(pi()/3);

MySQL/三角関数の使い方(1)

pi()/3 = 60度 のサイン、コサイン、タンジェントの値を取得しました。

今度は逆三角関数です。次のように実行してください。

select asin(0.5), acos(0.5), atan(1);

MySQL/逆三角関数の使い方(1)

アークサイン、アークコサイン、アークタンジェントの値を取得しました。単位はラジアンです。ラジアンを度に変換する DEGREES 関数を使って度に変換してから取得してみます。

select degrees(asin(0.5)), degrees(acos(0.5)), degrees(atan(1));

MySQL/逆三角関数の使い方(2)

それぞれ 30 度、 60 度、 45 度という値を取得しました。

-- --

三角関数および逆三角関数の使い方について解説しました。

( Written by Tatsuo Ikura )

プロフィール画像

著者 / TATSUO IKURA

これから IT 関連の知識を学ばれる方を対象に、色々な言語でのプログラミング方法や関連する技術、開発環境構築などに関する解説サイトを運営しています。