ASIN関数:アークサイン(逆正弦)を取得する

ASIN 関数は Excel で用意されている関数の一つで、指定した数値のアークサイン(逆正弦)を取得します。ここでは Excel における ASIN 関数の使い方について解説します。

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ASIN関数の使い方

ASIN 関数は指定した数値のアークサイン(逆正弦)を取得します。(アークサインは Excel における関数名としては ASIN ですが、一般的には ASIN よりも ARCSIN と記載されることが多いように思います)。

ASIN(数値)

アークサイン(逆正弦)はサインの逆関数です。サインは角度から数値を取得しますが、アークサインは数値から角度(ラジアン単位)を取得します。アークサインとサインの関係は次のようになっています。

ASIN関数のサンプル(1)

引数に指定する値は -1 から 1 の範囲の値で指定します。このとき戻り値の角度は -π/2 から π/2 の範囲となります。

=ASIN(0.25)
--> 0.252680255

=ASIN(0.45)
--> 0.466765339

アークサインはサインの逆関数なので、 ASIN 関数で取得した角度を SIN 関数の引数に指定すると、 ASIN 関数の引数に指定した値を取得することができます。

=SIN(0.252680255)
--> 0.25

=SIN(0.466765339)
--> 0.45

SIN 関数について詳しくは「SIN関数:サイン(正弦)を取得する」を参照されてください。

ASIN関数のサンプル

それでは実際に ASIN 関数を使ってみます。 Excel のシートに対象の数値を次のように入力しました。

ASIN関数のサンプル(1)

結果を表示する C3 セルに次のように ASIN 関数を入力します。引数に対象の値が入力されたセルを指定します。

=ASIN(B3)

ASIN関数のサンプル(2)

Enter キーを押すと、 C3 セルには次のように表示されます。

ASIN関数のサンプル(3)

C4 および C5 セルについても同じように ASIN 関数を入力しました。

ASIN関数のサンプル(4)

取得した角度の単位はラジアンです。ラジアン単位の角度を度単位に変換するには DEGREES 関数を使用します。詳しい使い方は「DEGREES関数:ラジアン単位の角度を度単位に変換する」を参照されてください。

ASIN関数を使ってアークサインのグラフを作成する

ASIN 関数を使ってアークサインのグラフ y = arcsinθ を作成してみます。まず数値として -1 から 1 まで 0.1 間隔で入力しました。

ASIN関数を使ってアークサインのグラフを作成する(1)

入力した数値に対する ASIN を取得するため =ASIN(数値) と入力します。

ASIN関数を使ってアークサインのグラフを作成する(2)

ASIN関数を使ってアークサインのグラフを作成する(3)

同じ計算式を他のセルにも入力していきます。

ASIN関数を使ってアークサインのグラフを作成する(4)

それではグラフを作成します。作成したデータをすべて選択してください。

ASIN関数を使ってアークサインのグラフを作成する(5)

ASIN関数を使ってアークサインのグラフを作成する(6)

「挿入」タブをクリックしてください。

ASIN関数を使ってアークサインのグラフを作成する(7)

リボンが表示されたら「グラフ」グループの中の「散布図(X,Y) またはバブルチャートの挿入」をクリックしてください。

ASIN関数を使ってアークサインのグラフを作成する(8)

表示されたグラフの一覧の中から「散布図(平滑線)」をクリックしてください。

ASIN関数を使ってアークサインのグラフを作成する(9)

ASIN 関数を使って y = arcsinθ のグラフが作成できました。

ASIN関数を使ってアークサインのグラフを作成する(10)

※ Excel で散布図のグラフを作成する方法について詳しくは「散布図の使い方」を参照されてください。

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Excel における ASIN 関数の使い方について解説しました。

( Written by Tatsuo Ikura )

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著者 / TATSUO IKURA

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