LEN関数：文字数の長さ(文字数)を取得する

LEN 関数は Excel で用意されている関数の一つで、引数に指定した文字列に含まれる文字数を調べます。 LEN 関数では半角文字であっても全角文字であっても 1 つの文字は 1 文字として数えます。ここでは Excel における LEN 関数の使い方について解説します。

文字列の文字数ではなくバイト数を調べる場合は LENB 関数を使います。詳しい使い方は「文字数の長さ(バイト数)を取得する(LENB)」を参照されてください。

※ Excel の対応バージョン ： 365 web 2021 2019 2016 2013 2010 2007

(Last modified: 2024-05-25)

LEN関数の定義

LEN 関数は文字列に含まれる文字数を調べます。

引数には文字列または文字列が含まれるセルを指定します。文字列を指定する場合はダブルクォーテーションで囲んで指定してください。

LEN 関数ではバイト数ではなく文字数を数えるため、文字が半角文字であっても全角文字であっても 1 文字として数えます。

例えば対象の文字列が "FLOWER" の場合には取得する文字数は 6 となります。

=LEN("FLOWER")
--> 6

対象の文字列が "愛知県名古屋市" の場合には取得する文字数は 7 となります。

=LEN("愛知県名古屋市")
--> 7

LEN関数の使い方

それでは実際に LEN 関数を使ってみます。 Excel のシートに文字数を調べる文字列を次のように入力しました。

文字数を表示する C3 セルを選択し、次のように入力しました。 LEN 関数の引数に、文字数を調べる文字列が含まれる B3 セルを指定します。

Enter キーを押すと、 C3 セルには次のように表示されます。

B3 セルに入力されている文字列の文字数を調べ C3 セルに表示しました。

同じように C4 セルから C7 セルに対しても LEN 関数を入力すると次のように表示されました。

対象の値が数値であっても文字数を取得できます。数値に含まれる小数点や文字列の中のスペースも 1 文字としてカウントされます。

対象の文字列に書式が設定されている場合の注意点

LEN 関数の引数に数値が入力されたセルを指定する場合で、セルに入力された数値の書式が設定されている場合は注意が必要です。 LEN 関数では対象の値に書式が設定されていたとしても、取得する文字数は書式が何も設定されていない状態の値に対して文字数を取得します。

次の例を見てください。 B3 セルと B4 セルには同じ数値が入力されていますが、 B4 セルには通貨の書式を設定しています。

LEN 関数を使ってそれぞれの数値の文字数を取得すると、書式が行われていない状態での文字数を取得するためどちらも 7 となります。

また日付や時刻の値の文字数を取得することもできますが、日付や時刻は内部的にはシリアル値と呼ばれる数値で保管されており、 LEN 関数で日付や時刻の文字数を取得するとシリアル値の文字数を取得します。

次の例を見てください。 B3 セルには日付の値、 B4 セルには時刻の値を入力し、それぞれ LEN 関数を使って文字数を取得しています。日付については 5 、時刻については 17 という結果が表示されています。

日付の値と時刻の値の書式を解除してシリアル値を表示してみると、次のような数値となり LEN 関数はこの数値の文字数を取得しているため先ほどのような結果となります。

※ 時刻のシリアル値はセルの表示では 0.698171296 となっていますが、実際の値は 0.698171296296296 のため 17 文字となります。

このように書式が設定された数値や日付などの値を対象として LEN 関数を使用する場合は、書式が設定されていない状態で文字数を取得するという点に注意してください。

※ シリアル値について詳しくは「Excelにおける日付と時刻のシリアル値とは」を参照されてください。

LEN関数の便利な利用方法

LEN 関数の便利な利用方法を下記の記事で紹介しています。

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Excel における LEN 関数の使い方について解説しました。

著者 / TATSUO IKURA

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