LENB関数:文字数の長さ(バイト数)を取得する
LENB 関数は Excel で用意されている関数の一つで、引数に指定した文字列に含まれる文字のバイト数を調べます。 LENB 関数では半角文字は 1 文字につき 1 バイト、全角文字は 1 文字につき 2 バイトとして数えます。ここでは Excel における LENB 関数の使い方について解説します。
文字列のバイト数ではなく文字数を調べる場合は LEN 関数を使います。詳しい使い方は「文字数の長さ(文字数)を取得する(LEN)」を参照されてください。
※ Excel の対応バージョン : 365 web 2021 2019 2016 2013 2010 2007
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LENB関数の使い方
LENB
関数は文字列に含まれるバイト数を調べます。
LENB(文字列)
引数には文字列または文字列が含まれるセルを指定します。文字列を指定する場合はダブルクォーテーションで囲んで指定してください。
LENB
関数では文字数ではなくバイト数を調べるため、半角文字の場合は 1 文字につき 1 バイト、全角文字の場合は 1 文字につき 2 バイトとして数えます。
例えば対象の文字列が "FLOWER" の場合には取得するバイト数は 6 となります。
=LENB("FLOWER") --> 6
対象の文字列が "愛知県名古屋市" の場合にはバイト数は 14 となります。
=LENB("愛知県名古屋市") --> 14
LENB関数のサンプル
それでは実際に LENB
関数を使ってみます。 Excel のシートにバイト数を調べる文字列を次のように入力しました。
バイト数を表示する C3 セルを選択し、次のように入力しました。 LENB
関数の引数に、バイト数を調べる文字列が含まれる B3 セルを指定します。
=LENB(B3)
Enter
キーを押すと、 C3 セルには次のように表示されます。
B3 セルに入力されている文字列のバイト数を調べ C3 セルに表示しました。 B3 セルに入力されている文字列は文字数なら 3 文字ですが、すべて全角文字なのでバイト数では 6 となります。
同じように C4 セルから C7 セルに対しても LENB
関数を入力すると次のように表示されました。
対象の値が数値であってもバイト数を取得できます。半角と全角が文字列の中に混在している場合も、半角文字は 1 バイト、全角文字は 2 バイトとしてカウントされます。
書式が設定されている場合の注意点
LENB
関数の引数に数値が入力されたセルを指定する場合で、セルに入力された数値の書式が設定されている場合は注意が必要です。 LENB
関数では対象の値に書式が設定されていたとしても、取得するバイト数は書式が何も設定されていない状態の値に対してバイト数を取得します。
次の例を見てください。 B3 セルと B4 セルには同じ数値が入力されていますが、 B4 セルには通貨の書式を設定しています。
LENB
関数を使ってそれぞれの数値のバイト数を取得すると、書式が行われていない状態でのバイト数を取得するためどちらも 7 となります。
また日付や時刻の値のバイト数を取得することもできますが、日付や時刻は内部的にはシリアル値と呼ばれる数値で保管されており、 LENB
関数で日付や時刻のバイト数を取得するとシリアル値のバイト数を取得します。
次の例を見てください。 B3 セルには日付の値、 B4 セルには時刻の値を入力し、それぞれ LENB
関数を使ってバイト数を取得しています。日付については 5 、時刻については 17 という結果が表示されています。
日付の値と時刻の値の書式を解除してシリアル値を表示してみると、次のような数値となり LENB
関数はこの数値のバイト数を取得しているため先ほどのような結果となります。
※ 時刻のシリアル値はセルの表示では 0.304675926 となっていますが、実際の値は 0.304675925925926 のため 17 バイトとなります。
このように書式が設定された数値や日付などの値を対象として LENB
関数を使用する場合は、書式が設定されていない状態でバイト数を取得するという点に注意してください。
※ シリアル値について詳しくは「Excelにおける日付と時刻のシリアル値とは」を参照されてください。
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Excel における LENB 関数の使い方について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )
著者 / TATSUO IKURA
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